続『少女革命ウテナ』20周年に向けて――ウテナの総合力

2017年4月2日で放送開始から『少女革命ウテナ』20周年ということで先日からやっているエントリー。『少女革命ウテナ』20周年に向けて――ウテナとの出会い - つぶやきの延長線上ウテナは『美少女戦士セーラームーン』でシリーズ・ディレクターや『劇場版美少女…

地獄でド派手にドンパチやるぜ!『キングコング: 髑髏島の巨神』を見た!!!感想

ジョーダン・ヴォート=ロバーツ『キングコング: 髑髏島の巨神』IMAX 3Dで鑑賞。物語はベトナム戦争後、未知の島・髑髏島を発見したアメリカが、ロシアより早く地質調査に踏み切るぞと、軍隊を引き連れ満を持して髑髏島を目指すが、そこはバケモノが済む地獄…

『少女革命ウテナ』20周年に向けて――ウテナとの出会い

あまり普段こういうことを書かないのですが、永遠のアニメ・オールタイムベスト・ナンバーワンである『少女革命ウテナ』が、2017年4月2日を持って1997年4月2日の初回放送開始から20周年ということで、ウテナとの出会いを書いておきたいな…といった気持からの…

ガース・ジェニングス『SING/シング』(字幕版)を見た【感想】

先日℃-uteの『To Tomorrow/ファイナルスコール/The Curtain Rises』リリイベ*1の待ち時間の合間に『SING/シング』を見てきたのだけど、これが傑作でした。イルミネーション・エンターテイメントは『ミニオンズ』撮ったところだったよな〜程度しか覚えてなか…

インターネットでの再放送――久しぶりに『輪るピングドラム』(2011)をAbemaTVで見返した

ツイッターでやたらやかましく宣伝活動をしてたのだけど、AbemaTVで『輪るピングドラム』(2011)を鑑賞した。『ピングドラム』は2010年代のなかでもベストクラスに好きだし、オールタイムベストを考えても少なくても100本に入るだろう。好きな作品なので個…

ある日、山から帰ってきたら人が変わってしまっていた――ナ・ホンジン『哭声/コクソン』感想

ナ・ホンジン『哭声/コクソン』を見た。(演出について書いていますが、物語の結末には触れていません)古くからの言い伝えで「神隠しにあった」とか、「道を歩いていたらいつの間にかに全然違う場所にいた」といった物語がある。どうだろうか、最近だとデ…

スティーブン・キジャック『WE ARE X』感想

スティーブン・キジャック『WE ARE X』鑑賞。『DAHLIA』から既に21年経ちアルバムを作るんだか、壊しちゃったんだか、そんなことばかり持ち上げられるYOSHIKIですが、長年のファンとして『WE ARE X』は足を運ばざるを得ないというか、見なければならない義務…

恋愛の不格好さ――デミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』感想

恋愛に夢中になると「この人とどんな風に歩んでいくのだろう」と未来に希望を見出したり、本当にうまくいくのだろうかと、少し不安になったりする。もちろん、全てが上手くいくわけでもなく、喧嘩したりしまいには破綻することもあるだろう。あの時あーして…

舞い落ちる黄色い葉――『昭和元禄落語心中 -助六再び篇-』第七話・第八話【感想】

例のごとくスロースターターの僕は『ACCA13区監察課』くらいしか追えていなかったのだけど、HDDにたまってた『落語心中』2期を見たら、あまりにも傑作で感動した。1期のときから素晴らしき声優たちの活躍、劇伴とショットの選択など、完璧な作品だと思ってい…

今、このアクション映画がアツい!『トリプルX:再起動』と『ドラゴン×マッハ!』!!!!!!

アカデミー賞で『ラ・ラ・ランド』と思いきや、『ムーンライト』だったということで世間がざわざわしているらしいですが、アクション映画界隈というかドニ―・イェン大好きクラスタたちの間では、『トリプルX:再起動』の話題で持ちきりのタイムライン!僕も…

嘘っぽさがつきまとう――ロバート・ゼメキス『マリアンヌ』感想

ロバート・ゼメキス『マリアンヌ』たいへん素晴らしかった。ゼメキス新作は『フライト』ぶりに鑑賞。昨年『ザ・ウォーク』をスルーしてしまったのだけど、そちらも見なきゃな〜と。スパイものというと昨年スピルバーグの『ブリッジ・オブ・スパイ』があった…

ジョン・ヒューストンの『ゴングなき戦い』をBlu−rayで見たよ!

ジョン・ヒューストンの『ゴングなき戦い』(1972)をBlu−rayで見たよ!この前夜中にAmazon徘徊していて、『ゴングなき戦い』Blu−ray出てたんだ!!って衝撃(しかも結構前)を受けて即ポチした話(他にも『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』ク…

『ハイキュー‼』3期までイッキミした(覚書)

昨年『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』が話題になっていたのと、フォロワーさんも激押ししていたのでぜひ見たいなと思っていた『ハイキュー‼』でしたが、なんとか1期から3期まで見れた。初めは1ヵ月くらいかけるかな〜と思ってけど、王道ジャンプ…

村瀬修功『虐殺器官』覚書

Project Itohとしては『屍者の帝国』、『ハーモニー』に続いて3作目になる『虐殺器官』を見てきた。個人的な伊藤計劃についての思い入れはあまりなくて、『ハーモニー』は好きだけど『虐殺器官』に関しては殆ど忘れていて映画を見ながら物語も思い出した。SF…

時間と空間の生成術――ペドロ・コスタ『蓮實教授との三時間、日本の列車の車中にて』

ツイッタ―にも書いたんですが、何度か繰り返し読んでいる『蓮實教授との三時間、日本の列車の車中にて』。これは『論集 蓮實重彦』に収録されている映画監督ペドロ・コスタの寄稿文。本論集のなかでも、短い文章で、さらっと読めてしまうのだけど、ひとつの…

出崎統『劇場版エースをねらえ!』について

先日放送された「ニッポンアニメ100年史」にて、庵野秀明と押井守が出崎統について語ったらしい。特に『オンリー・ユー』で「映画ではない」と気づいた押井守は『劇場版エースをねらえ!』を繰り返し見て、アニメを映画にする方法を学んだというのは有名な話…

これぞ日本のカルト・ノワール!――中平康『猟人日記』(1964)感想

中平康『猟人日記』(1964)を見た。中平康って『狂った果実』(1956)が有名で、大学生のころに「ヌーヴェルヴァーグに影響を与えた」とか評判で『狂った果実』を見たんだけど、全然面白くなくて「まだまだ修行が足りないんだな」とか思ってた。社会人にな…

『ViVid Strike!』#5.5「総合魔法戦競技」感想

『ViVid Strike!』Blu−ray2巻の特典 #5.5「総合魔法戦競技」を見た。 絵コンテ:のりみそのみ 演出:新子太一 アクション監修:飯野まこと 作画監督:池田広明 楽しみにしていた『ビビスト』の特典エピソード。5.5話は本編でいうと、リンネがジルと出会う5話…

2010年代の水樹奈々最高傑作!――水樹奈々『NEOGENE CREATION』感想

前作よりわずか1年1か月という超ハイペースでリリースされた、水樹奈々12枚目のフルアルバム『NEOGENE CREATION』。前作『SMASHING ANTEHMS』も1年半という短期間でのリリースとなったが今回はさらに短かった。昨年は夏ツアーをやらなかったので普段よりは時…

アニメ鑑賞しているとつきまとうこと

いまさらながら新米小僧さんが集計された『話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選』の投票集計をじっくり見ていた。 「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選」投票集計: 新米小僧の見習日記 1位の『ユーフォ』5話は自分も選んだけど、1期から通してみても上位の…

祝!『ユーリー・ノルシュテイン作品集』2K修復版Blu−ray 『ソング・オブ・ザ・シー』『レッドタートル ある島の物語』Blu−ray発売

『ユーリー・ノルシュテイン作品集』の2K修復版がBlu−rayで発売!上映は東京からスタートしていて名古屋でもすでに公開されていたのだけど、あまり大きいスクリーンではないから行くのを渋っていたのだけど、なかなか熱い展開になってきた。【初回限定版】ユ…

『コングレス未来学会議』覚書――夢と現実の差異

年始ゴロゴロお正月休みを過ごしていた時に、未見映画を消化していたのだけど『コングレス未来学会議』これには心底驚かされた。コングレス未来学会議 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2016/02/17メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ …

水樹奈々のNANA MIZUKI LIVE ZIPANGU 2017 名古屋・日本ガイシホールに行ってきたよー(感想)※注:セトリ・演出バレあり

昨年夏ツアーが無くて味気なさを感じていたのだけど、今年は7年ぶりの冬ツアーということで冬ツアー初参戦組の僕としてはウキウキ気分の参戦!午後にフォロワーさんと一緒に物販へ行ったところ、所要時間1時間満たないくらいでしたかね、さらっと購入。「ZIP…

2016年下半期に行ったLIVE記録

記録は毎回つけないと忘れてしまうんだけど例によって半年後になりました……ということで2016年に行ったライヴまとめです。2016年上半期に行ったLIVE+雑感 - つぶやきの延長線上 20.7月9日 GUATEMALA #12 Fest. 名古屋・ハックフィン 出演:BLACK GANION、GA…

2016年に見た新作映画ベスト10

2016年もグラインドコアのように音速で駆け抜けました。もう目の前に2017年が立ちふさがっています。年末最後の更新なので総まとめ的に……今年も音楽とアニメを両立させてたくさん映画が見れました。素晴らしいバンドに出会ったり、人生ベストに入るアニメに…

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

今年も早いものでもう師走なんですけど、あまりにも早くて師走すらないなあと歳を重ねるごとに感じるこの頃。先日、音楽版の2016年ベストはやりましたが、今回はアニメ編です。例によって一昨年から参加させて頂いている「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10…

2016年音楽ベスト15選

今年もベストの前に何を買ったのかよく覚えていないところから始まるのですが、音源と顔をつけあわせながら記憶を辿りよせて選出。昨年は旧作含めウォーブラックなどの凶悪な音楽を色々とピックしていたのですが、今年はその反動かブラックメタルは古いの入…

『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』Site10「本当のワタシ」覚書――認識と仮装性

『オカルティック・ナイン』10話すごかった!神戸守コンテ回!『すべてがFになる』のコンテワークもたいへん素晴らしいものでしたが、今回、全てがトチ狂ってた。画面から重力が消えたかのように上下反転に、左右反転に、遠近感の消失に……これはキリキリバサ…

根性でぶっ飛ばせ!『ViVid Strike』 #11「撃ち抜く一撃(ストライク)」感想

9話から始まったフーカvsリンネの闘いにとうとう決着がついた。『ビビスト』ほんっとにフーカとリンネの物語なんだなと思えた決着。しかしなぜリンネはフーカに負けてしまったのでしょうか。フーカは一度リンネに喧嘩で負けている。あれだけ鍛え抜かれたリン…

『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』覚書――映画であろうとすることアニメであろうとすること

絶賛放送中の『オカルティック・ナイン』がものすごく面白い。普段、各エピソード単位で公開しない限りあまり終了前のアニメについて書くことはないのだけど、視聴者が“追い詰められた”感覚を覚える(少なくても僕は)作品を覚書レヴェルでも残しておくこと…