『ハイキュー‼』3期までイッキミした(覚書)

昨年『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』が話題になっていたのと、フォロワーさんも激押ししていたのでぜひ見たいなと思っていた『ハイキュー‼』でしたが、なんとか1期から3期まで見れた。初めは1ヵ月くらいかけるかな〜と思ってけど、王道ジャンプ的なのを見るのも久々ってことで、ノリにノレててスイスイ60話完走した。1週間でここまでイッキ見するなんて久々の体験で、自分でもびっくりしたのだけど、スポ根モノはエンジンがかかると最後まで駆け抜けれる。ただイッキ見過ぎて感想がむちゃくちゃになっているので、箇条書きでいいところをピックアップ。


  • 脇役にもスポットがあたる

バレーボールは「つなぐこと」に大きな意味がある。各キャラの役割がしっかりと描かれており、趣向の違うメンバーが揃うなかで「つなぐこと」によってそれが快感になり、強烈なエモーションを引き出している。特に2期からグググっとスポットが当たるツッキー。3期に来て自発的に試合が出たい。出れなくて「悔しい」と思うような彼の姿に引き込まれる。それまでの彼の発言・行動が重層的に積み上げられ感動を生む。最後にコートに戻ってきた背中のショット。これは「ヒーロー」感があってたまらなかった。あと山口にも泣かされる。ハイキューは敵キャラも濃いメンツでたまらないですね。ほんと。脇役って書いているけど、みんな主役なんだってね(くさいセリフ)。

  • 作画

エースが決める瞬間とかより、日向がちょこまか(他の時間が止まったように)動き出すところや、西谷がスーパーレシーブ決めたときのニンジャ感のある作画的快楽と、ショットの強さに酔いしれた。この作画的快楽(動き)とショットの「強さ」に関してはハイキューのみならず、もっと考えていかなければならないテーマとして課題としていきたい。ショットについてはベルクソン読んだほうがいいなって感じで『意識に直接与えられたものについての試論』を積んでいるので読まなきゃ。作画に関しては「ああ、すげえ」ってフィジカル的な感覚に浸ってなかなか「なぜ?」って問えない自分がいるので、まずショットから倒そう。

  • カメラアングル

主人公がちびっこの日向なので、おのずと巨人と戦う小人ってなる。それとバレーは守りのときは「落とさないこと」(上にあげること)。攻めのときは相手のコートに「落とすこと」を考えて行動しなければならない。上下を意識せざるを得ないテーマが、アングルに反映されている。ローアングルからのトス。そして上から見下ろすような主観ショット(パーッと敵陣地が見える瞬間)。こうしたショットの積み重ねが気持ちいい。あと、1期で負けたときにも、日向と影山の喧嘩から(2人が地面に倒れる)、彼らが立ち上がる瞬間に煽り気味のショットが使われる。負け試合から上を目指すといったこと(2期につなげるということ)を、アングルで丁寧に演出する。

体育館と、烏野ユニフォームの色が気持ちいい。黒をベースとしてオレンジが加わった時の画面映えのよさよ。カラスがば〜って飛ぶシーンとか画面が締まるんだよね。やっぱ映画にせよアニメにせよ、黒が気持ちよく出ていると傑作になるね。


まだまだいいところあるんだけど、整理して書くのには少し時間がかかるのでこんなもので。こういう王道系久々に見たのでほんとよかった。思わず3期とか決まると「シャアッ!」ってこぶし握る自分がいたのでびっくり。(余談)会う人にはそう思われたことがないのですが、細いながら野球部だったので部活アニメには肩入れしちゃうんですよね。青春だな〜って。中学のときのバレー部もすごく強くて全国とかよくいってた。なんとなくすごいな〜って感じだったんですが、このくらいアツかったんでしょうか。よくわからないけど。ということで適当な更新おわり。