2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年に見た新作映画ベスト10

2016年もグラインドコアのように音速で駆け抜けました。もう目の前に2017年が立ちふさがっています。年末最後の更新なので総まとめ的に……今年も音楽とアニメを両立させてたくさん映画が見れました。素晴らしいバンドに出会ったり、人生ベストに入るアニメに…

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

今年も早いものでもう師走なんですけど、あまりにも早くて師走すらないなあと歳を重ねるごとに感じるこの頃。先日、音楽版の2016年ベストはやりましたが、今回はアニメ編です。例によって一昨年から参加させて頂いている「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10…

2016年音楽ベスト15選

今年もベストの前に何を買ったのかよく覚えていないところから始まるのですが、音源と顔をつけあわせながら記憶を辿りよせて選出。昨年は旧作含めウォーブラックなどの凶悪な音楽を色々とピックしていたのですが、今年はその反動かブラックメタルは古いの入…

『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』Site10「本当のワタシ」覚書――認識と仮装性

『オカルティック・ナイン』10話すごかった!神戸守コンテ回!『すべてがFになる』のコンテワークもたいへん素晴らしいものでしたが、今回、全てがトチ狂ってた。画面から重力が消えたかのように上下反転に、左右反転に、遠近感の消失に……これはキリキリバサ…

根性でぶっ飛ばせ!『ViVid Strike』 #11「撃ち抜く一撃(ストライク)」感想

9話から始まったフーカvsリンネの闘いにとうとう決着がついた。『ビビスト』ほんっとにフーカとリンネの物語なんだなと思えた決着。しかしなぜリンネはフーカに負けてしまったのでしょうか。フーカは一度リンネに喧嘩で負けている。あれだけ鍛え抜かれたリン…

『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』覚書――映画であろうとすることアニメであろうとすること

絶賛放送中の『オカルティック・ナイン』がものすごく面白い。普段、各エピソード単位で公開しない限りあまり終了前のアニメについて書くことはないのだけど、視聴者が“追い詰められた”感覚を覚える(少なくても僕は)作品を覚書レヴェルでも残しておくこと…

音楽オールタイムベスト50

ツイのフォロワーさんがやっていて楽しそうだったので先日自分もやってみた。備忘録の為、ツイと同じ内容ですがあげておきます。案外やってみるとデスメタルが少ないんですよね。V系とグラインドが多めかな。上げてから見ると「ああ、あれが入っていない!」…

血を!肉を!魂を!戦争映画ベストテン

今年も早いもので12月!そして『男の魂に火をつけろ』のワッシュさんのベストテン企画に参加させていただきます。今年は「戦争映画」ということでこのような結果になりましたー。ワッシュさん集計お願いいたします。 2016-10-31 キートンの大列車追跡(バス…

その拳で打ち抜け!『ViVid Strike!』 #8「勝者と敗者」感想

今回の『ビビスト』本当に素晴らしかった。本作はこれまで『なのはシリーズ』のスピンオフであることを主張するかのように、リンネとフーカの物語に注力を置いていた。しかし、今回のエピソードは『なのはシリーズ』という軸にあることを踏まえ、過去作に敬…

『NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿』 『ユリイカ2016年11月号 特集=こうの史代』――アニメーションと運動

『NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿』と『ユリイカ2016年11月号 特集=こうの史代』見て(読んで)、考えることがあったので少し残しておく。『NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿』ドワンゴの川上会長とのいざこざで話題になっており、鈴木敏夫の策略だと…

片渕須直『この世界の片隅に』感想――記憶を記録として残すこと

今年はアニメ映画がたいへん賑わっている。新海誠監督『君の名は。』が興収200億円が見えてきてポスト宮崎と呼ばれたり、『聲の形』も大ヒットしている。ツイッターなどを見ていてもアニメファンのみならず、広い層に受け入れられていると感じる。そして、ク…

光のイメージ、時間の生成 『響け!ユーフォニアム2』第五回「きせきのハーモニー」感想

『響け!2』これまではあまりハッとすることがなかったんですが、5話本当に素晴らしい回でした。絵コンテ:三好一郎(木上益治)、石原立也と京アニ経営陣による2人コンテ体制が功を奏したと言っていい感じだろうか。また演出は三好一郎(木上益治)。光と時…

酒はどこへ行った ‐ ホン・サンス『あなた自身とあなたのこと』感想

ベルトラン・ボネロの新作が東京国際映画祭(以下、TIFF)にて土日に掛からないことを恨みながら、ホン・サンスの新作『あなた自身とあなたのこと』を見てきた。ホン・サンスは『次の朝は他人』や『カンウォンドの恋』あたりの少し切ない感じの作品が好きだ。…

ヤりたいからヤるんでしょ? - 岩切一空『花に嵐』感想

PFFアワード2016・コンペ部門の準グランプリ作品(PFFアワード2016『花に嵐』|第38回PFF)。ツイッタ−でフォロワーさんが絶賛していたので青山シアターにて鑑賞(公開は10月23日まででした)。大学に入学した主人公が映画研究部に入り、部室の置いてあるカ…

アイドル成分100パーセント! ‐ 山下敦弘『超能力研究部の3人』感想

当時タイミングが合わず見れなかった山下敦弘『超能力研究部の3人』(2014)がHuluに入っていたので、2週間無料トライアルを有効活用して見た。短めの感想というか覚書 「ぜんぶウソ。っていう、ホント。」 映画はフィクションであれドキュメンタリーであれ…

肖像画に残される想い−黒沢清『ダゲレオタイプの女』感想

『クリーピー』に続き今年2本目の黒沢清『ダゲレオタイプの女』を見た。まずは結論からいうととてもよかったと思う。素直に面白かった。『リアル』以降の黒沢清の長編映画って『クリーピー』もそうなんだけど、どこかぎこちなさっというか違和感があっていい…

2話との差異 〜ハーモニーについて〜 『ViVid Strike!』#3「挑戦」感想

今季全アニメ見ているわけではないですが、自分の心をつかんで離さない私的今季ナンバーワンアニメこと『ビビスト』の3話感想。これまで喧嘩番長(フーカ)が格闘技界に殴り込みにきた1話。そしてナカジマジムの普段の日常を描いた2話。1話→2話に進むうえで…

夏に見た新作映画

夏からの備忘録ですが、感想書いていなかったのを抽出してみました。殆どFilmarksには上げていますが多少アップデートしています。今週末からは『ダゲレオタイプの女』が始まりますね。これまた楽しみだ。 『ライト/オフ』デビッド・F・サンドバーグ 「もし…

3年後の『魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』と『君の名は。』

気がつけば早いもので『まどマギ叛逆の物語』から3年*1近く経っている。2013年は宮崎駿の『風立ちぬ』や高畑勲の『かぐや姫の物語』とジブリの重要作品が公開された。他にも今や話題の新海誠『言の葉の庭』も公開された年であり、単に売上だけで見た話であれ…

フーカと光の風景−『ViVid Strike!』#02「ナカジマジム」感想

第1話が奇跡的な仕上がりになっていた『ViVid Strike!』。第2話はフーカがナカジマジムで働くことになり、その風景をフーカのナレーションで見ていく。そのため、派手なシーンは殆どなく、1話で多用されたハーモニー処理も影を潜め、職業的な運動シーンを取…

この瞬間を閉じ込めてしまいたい『響け!ユーフォニアム2』第一回「まなつのファンファーレ」覚書

競合ぞろいの秋アニメの中でも待ち望まれていただろう『響け!ユーフォニアム2』。1話から1期との違いを明確に示してきた1話だった。久美子の中学時代の回想が印象的な1期。彼女が意識せずに漏らしてしまった言葉によって麗奈との物語がスタートした。意識の…

美少女アニメで『あしたのジョー』をやるということ ‐ 『ViVid Strike!』 #01 「フーカ・レヴェントン」感想

「また新クールだ〜」と未見の夏アニメを横目に『ViVid Strike!』1話を見たところびっくりして腰が抜けるかと思った。ヴィヴィオとアインハルトがメインだった前作『魔法少女なのは ViVid』は美少女アニメっぽさの塊みたいな作品で、かわいい女の子を観察し…

ショットと音響による演出 - マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット『レッドタートル ある島の物語』感想

『お坊さんと魚』や『岸辺のふたり』のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督『レッドタートル ある島の物語』を見てきた。ドゥ・ヴィット監督作品をシネコンの大画面で見れるのは奇跡でしかないように思える。実写でいえばゴダールやスコリモフスキをシネ…

山田尚子と「投げること」 - 映画『聲の形』 演出・感想 (ネタバレあり)

山田尚子『聲の形』鑑賞してきた。山田尚子映画としては『たまこラブストーリー』(2014)ぶりでしたね。先に結論を言っておくと傑作だと思いました。印象的なことから言えば切れ味抜群のカッティングによる様々なイメージの連鎖。エレクトロニカ的な劇伴も…

水樹奈々−2016.9.22『NANA MIZUKI LIVE PARK 2016』<甲子園球場>レポ・感想

水樹奈々の甲子園ライヴに参戦してきましたー。今回近鉄を乗り継いで11時過ぎには現地入りしたのですが、そのころには甲子園を一周するくらいの物販列が出来ており私は物販をあきらめることに。通販あったらタオルくらい買おうかなと。さすがに屋根のない球…

水樹奈々『NANA MIZUKI LIVE PARK 2016』<甲子園球場>セトリ予想

気づけば奈々さんの甲子園まで残り2日!先日4月に行われた東京ドームライヴのBlu−ray2枚が無事届いたのでボチボチと鑑賞していたのですが、夏ツアーがなかったせいかものすごく昔に感じられる。実際にところはまだ5か月しか経っていないんだけど。そして今回…

アニメ(イメージ)であるということ‐『ちいさなほしのゆめ』と『planetarian 星の人』覚書

2004年のKey原作作品ということで特にKeyファンでもゲームファンでもないので知らなかったんですが、配信版のアニメ『ちいさなほしのゆめ』は全部見ていたので鑑賞してきました『planetarian 星の人』。物語の構成は『ちいさなほしのゆめ』でほしのゆめみと…

ケント・マッケンジー『The Exiles エグザイル』(『異郷生活者たち』)覚書

先日東京へ帰省したタイミングと合ったのでPFFにてケント・マッケンジーの『The Exiles エグザイル』*1を鑑賞した。この作品アメリカではソフト化されていますが、日本では発売されていません。海外盤は字幕もないのでいいタイミングで見れたと思う。先に結…

「悩まない」ことについて−『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』覚書

リブート『ゴーストバスターズ』にも行かず、スコリモフスキの『イレブン・ミニッツ』に落胆し『ライト/オフ』も鳴かず飛ばずといった先週末を過ごしていたのですが、何気なしにTL(の極一部)でヒットしていた『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シ…

TVアニメ・マイベストエピソード10選

お盆休みあたりに「物理的領域の因果的閉包性」のぎけんさんがマイベストエピソード企画(マイベストエピソード企画 - 物理的領域の因果的閉包性)をされていてこれはいち早くやろうかなとか考えていたんですが、コンセプト縛りにするか〜とか、オールタイム…