2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「キャラ×キャラ=世界」の構図 ー 西尾維新『掟上今日子の備忘録』を読んだ。

人は忘れたくても忘れられない記憶を引きずっていたり、逆に、大事なことをスッカリ忘れてしまうこともある。後者の場合は、ちょっとしたキッカケで朧気だった記憶がくっきりとすることがある。でも、何をどう努力しても「一日で記憶がリセットされるとした…

『サイコパス2』3話 ー 朱、シビュラ、カムイの交わらない世界

『サイコパス2』3話も面白かった。サイコパス2の世界は、シビュラの世界で生きる人たちと、シビュラの世界の裏側を知ってしまった監視官・常守朱がその世界で自分の正義を信じる世界。今回の3話では、その二つの世界に割って入る世界をクリアにしようとする…

定番・奈々ソンへの回帰 – 水樹奈々『禁断のレジスタンス』を聴いた。

水樹奈々の30枚目のニューシングル『禁断のレジスタンス』が発売された。最近の奈々さん事情と言えば、昨年™とのコラボでシングルを2枚出し紅白出場。今年の春には9枚目のスタジオアルバムのリリース。そして、6月からそのアルバムを引き下げての夏ツアー。…

黒沢清も影響を受けた『エクソシスト3』を見た!

映画をアレやコレや五月雨のように見続けていても、どこか抜けてしまう映画がある。例えば、ソフトを買ったのに、買ったことで満足してしまってレンタルしてきた映画を先に見る映画ファンは星の数ほどいる。逆に、少し頑張れば手に入るのに、傑作と謳われて…

「インファナル・アフェア」と「男たちの挽歌」をジューサーで混ぜたやつ 『レクイエム 最後の銃弾』※ネタバレあり

ブレッソンとか見ていると「映画に感情表現は必要ないんだー」とか納得することがあるんだけど、真逆に過剰さで訴えかけてくる香港ノワールの作品を観て「映画に過剰な感情表現あってもいいな」と納得してしまう。でも、ジョンウーは世界に行ってしまった。…

真実を知った者の「正義」–『サイコパス 2』1話を見た。

『サイコパス2』かなり面白かった!1話は1期で真実を知った者の「正義」の話。「サイコパス」はシビュラシステムで個人の犯罪係数を把握し未然に犯罪を防ぐ世界になっています。1期では、そのトリックを主人公の朱が知り、シビュラシステムの真実を明るみに…

「あの花」を期待して『1999年の夏休み』を見るとズッコケる。

最近「あの花」を見た先輩があまりにも「あの花」面白い・ヤバい・泣けると絶賛していて、言われている僕はあまりあの花が好きではないので「『あの花』の嫌いなところ選手権〜♪」とか、エントリーしようと思ったけど、そんな怨念ばかり募らせても不毛だなと…

イーストウッドの「さばき術」 『ジャージー・ボーイズ』※ネタバレあり

ボロボロと泣いてしまった。僕は「フォー・シーズンズ」に対して、特別な思い入れもないし、教養レベルの曲をいくつか知っているだけだった…にもかかわらず、すげえ泣いた。84歳にもなって、こんな映画を、恐らく、さらりとサバいて、何喰わぬ顔で完成させる…

「隠す」行為と「客観性」 『FORMA』※ネタバレあり

名古屋公開前から大絶賛されていた『FORMA』を見てきました。また、監督と主演女優さんの舞台挨拶も見れましたので、そこで聞いた話を含め僕の感想をまとめておきます。まず映画の概要ですが、幼馴染みだった二人の女性がある日たまたま再会し、最初は友好的…

虚淵玄の罪滅ぼし 『仮面ライダー 鎧武』最終回を見た。

「まどマギ」の虚淵玄が脚本を担当した「鎧武」が最終回を迎えました。前回46話を見た際に、こんなエントリーをしています↓ 「まどか」と「ほむら」への罪滅ぼし?仮面ライダー『鎧武』46話を見た。 - つぶやきの延長線上 このときは、鉱汰と舞の二人が「ま…