アニメ

「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ 10選」を語る会(新宿ネイキッドロフト)のイベントに行ってきた。

昨日(1月11日)はアニメブロガーさんたちの間で賑わってた「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」を語る会に遊びにいってきました。当企画は「新米小僧の見習日記」のブログ主:新米小僧さんの熱い想いでイベントにたどり着けたようです。当ブログでも参加させて…

やっと始まった、僕の2012年『傷物語〈Ⅰ 鉄血篇〉』感想

西尾維新《物語》シリーズの“始まり”の物語ながらファンにとっては待望の『傷物語』。これは日陰の物語だ。それは例えば執拗に表記される“NOIR”の文字や“日章旗−太陽”といったメタ的な演出。直接的には吸血鬼が夜の世界の住人ということが決定的であるが、ア…

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選

昨年から参加し始めたこの企画。各話になることで作品ごとよりも、各人の好きな物語・作画・演出・性癖?(笑)があらわになってとても面白いと思います。 「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記ルール ・2015年1月1日…

モーレツ!原恵一映画祭で『エスパー魔美 星空のダンシングドール』を再見した。

葛飾北斎の娘・お栄を主人公とした『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』では空から龍が襲ってる、といった描写がある。当時の絵師というものがどのような性質をもっていたのかわからないが、『百日紅』を見ていて、趣味の飽くなき探求。夢を見る/見せる存在だなと考…

天ノ川きららと演出の”遊び心”/『Go!プリンセスプリキュア』第43話「一番星のきらら!夢きらめくステージへ!」感想

38話、39話ではるか、40話でトワが…とプリキュアたちの深掘りを行うなか贅沢にも42話、43話と2週も割いてきららを深掘りするとは…恐れ入りました。プリキュアのなかでも黄色ってあざといポジションってのもあるんだろうけど、きらら主演回は遊び心を感じる演…

パンツァーフォー!ゴトゴト煮詰めた作家性『ガールズ&パンツァー 劇場版』ちょー雑感

『ワイスピ』『マッドマックス』そしてスピルバーグの『1941』だ!とTLが賑やかになっていたので、『ガルパン劇場版』見てきました。いやね、正直テレビ版はそんなに好きじゃなかったんですよ。気に入らない理由も特になかったんだけど、琴線に触れなかった…

『ハーモニー』を見たという記録と雑感

『虐殺器官』があんなことになってしまったけれど、なんとか新しいスタジオ立ち上げて16年の公開を目指しているらしい 故・伊藤計劃の「Project Itoh」。先月の『屍者の帝国』は散々な映画だったんだけど、まあ思い入れもないしな、と割り切っていた。そし…

薄っぺらい感想かもしれないが『Go!プリ』39話がとても素晴らしかったので…。

『Go!プリンセスプリキュア』39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」がとにかく素晴らしかった。新作映画でも観に行こうと思っていたが、プリキュアに引きずられてしまったのでそんな気分にもなれず4回目の鑑賞を終えた。今回は二週間ぶりの放送…

『傷物語』公開に思うこと。

歴史的一大事である。dark angelが来日するとか、黒沢清の『岸辺の旅』が絶賛公開中だとか、そういった事態を遥かに凌駕してしまっている。そう…何を血迷ったのか。。『傷物語』の劇場公開日が発表されたのだ。しかも来年1月8日ともう僅かに3ヶ月先ではない…

『赤髪の白雪姫』第10話 アバンの視線誘導について

夏アニメ結局あまり見れてないけど『赤髪の白雪姫』面白かった。特に好きだった10話の演出についてちょろっと短めに。10話は、海にある鉱石などの場所を知らせてくれる耳の良い鳥が暮らす島がメイン。そこの領主が鳥狩りを楽しんでるんだけど、住民はそれを…

『「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡』から出崎統『ゴルゴ13』の演出について

『「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡』なんて本が発売されていたので金額には目をつぶって一瞬のうちにカウンターに持って行ってしまった。(といいつつリサーチ済みだったのだけど)今年はこの本と『ハーモニーという世界』(まだ未購入)と、…

夏休み映画 vol.2 出崎統『劇場版 AIR』

題材に触れる前に、本企画「夏休み映画」ってタイトルをつけているけど、これは自分が現在「夏休み」だからってのもあるんだが、作品を選ぶ基準としては「夏休みっぽい」ところがあれば「夏休み映画」とみなしている。そもそも、前回の『学校の怪談』(夏休…

『プロフェッショナル 仕事の流儀-細田守-』親だよなあ。

「これカツヨだよね。カツヨ…」 『プロフェッショナル 仕事の流儀』細田守。冒頭の数分でダークサイドな細田守が見え隠れしていて、カツヨに永遠を見ていたひとが次々にtweetしてた。 番組の内容は『バケモノの子』公開の一年前?くらいから、細田のコンテ作…

『Go!プリンセスプリキュア』25話の好きな演出について

ノーブル学園は夏休みを迎えたようで、はるかの家にお泊まり会をすることになったプリキュアたち。今回は、まだ人間界に慣れないトワに対して、みなみ会長がアシストするような回でした。演出がものすごくよかったので、好きな演出をだらだら書いていきます…

なぜ細田守は橋本カツヨを殺したのか?『バケモノの子』感想

細田守『バケモノの子』初日にいってきた。散々映画館にかよっていながら、初日に駆けつける作品なんてほとんどない。やはり『空より淡き瑠璃色の』で橋本カツヨに惚れた身としては、いくら『時をかける少女』で絶望して、『サマーウォーズ』崖から突き落と…

『ワイスピ』の方法論で火力マシマシ『戦姫絶唱シンフォギアGX』1話を見た。

『シンフォギアGX』1話を見ました。いや〜オープニングからギャグかまして最高に笑わせてくれた。『シンフォギア』シリーズとして、理想的な3期じゃないだろうか。僕は1期が好きだったので、2期のハッチャケかたは、正直苦手だった。でも、『GX』はハッチャ…

『バケモノの子』公開前なので、何となく細田守 5選+α

昨日『バケモノの子』公開間近と思って、『おおかみこども』再見してた。公開時は前半パートがどうしようもなく苦手で、後半の三人が雪をかけるシーンとかはアリだな〜と思ってたのだけど、あまり印象変わらず。でも、さらに苦手になっていた。終盤の雨をエ…

さいきんの「ハッシュタグ遊び」+雑感

ツイッターでは定期的にベストのハッシュタグ遊びが開催される。 従来こういうベスト遊びはブログが担っていたのだろうけど、ツイッターの手軽さで頻繁にみられるようになった。 ベストは集計結果より、「誰が何を選んだか」だったり、自分が「選ぶ」という…

4クール勝ち抜く演出!『Go!プリンセスプリキュア』18話感想。

『Go!プリンセスプリキュア』も18話まで進みました。今回は「絵本のヒミツ!プリンセスってなぁに?」ということで、『プリプリ』の主人公はるはるのバックグランドを強靭にする重要な回でした。18話を見ていて感じたのが、伏線に繋がりそうな演出のうまさ。…

『ミカグラ学園組曲』の装飾性について

暑い日々が続くせいなのか、そのせいにしているだけなのか、GWが終わる共に春アニメの消化スピードが減少していき、なんとか追いついているのが『響け』と『ミカグラ学園組曲』くらい。『響け』はこの前5話までの感想を書いたので、『ミカグラ学園組曲』で気…

タマゴハセカイダ、セカイヲハカイシ、カクメイセヨ『ピンクスパイダー』と『アドゥレセンス黙示録』

先日『hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」』を鑑賞してきた。hideさんが音楽に興味を持ち始めた頃のエピソードから昨年I.N.Aによって作られた『子 ギャル』のエピソードまで。それと、彼にゆかりのあった人たちのインタビューで構成されており、もち…

『アニメクリエイターの選んだ至高の映画』をさらっと読んで。

『アニメクリエイターの選んだ至高の映画』なかなか面白い。普段属しているジャンルとは別のジャンルのベストって非常に興味がある。あまり熟読してないですが、気になった人の映画ベスト。 ◼新房昭之の怪奇映画ベスト 『死霊のはらわた』 『エクソシスト』 …

『アニメのこと。映画的ということ。』togetter読んでアレコレ考える。

先日の朝方Retweetが飛んできて何やら面白いこと話しているなと、気がついたらtogetterでまとめられていたので読んでみた。今回のTwitter論壇は、アニメ監督の錦織博と佐藤順一、そしてアニメ様こと小黒祐一郎がメインキャストとなる。アニメのこと。映画的…

京アニの正統派「部活アニメ!」−『響け!ユーフォニアム』5話までの感想

GW明けに会社に出てみれば、吹奏楽部だったらしい上司の二人が「響け!ユーフォニアムってアニメ知っているか?」なんて話が始まっていて、「ハテ、ココハドコカ?オッサンガユーフォニアム?」なんて思ってたのだけど、息子から教えてもらったかなんかで見…

『Go! プリンセスプリキュア』第9話「幕よあがれ!憧れのノーブルパーティ!」の手繋ぎ演出について

今年の『Go! プリンセスプリキュア』(以下『プリプリ』と略す)がめちゃくちゃ面白い。1話から『ウテナ』『プリンセスチュチュ』あたりを想起させる設定やモチーフが話題になったり、「ウレぴあ総研」でライターされてるストレンジャーさんが自身のブログで…

最終話を見る前に!『SHIROBAKO』平岡の変化について

先日、23話の感想をアップしましたが、劇中劇演出とは関係がないので書かなかったことがあります。実際、それは自然に見えるんですけど、そのキャラの最初を思い出すと「おっ?このキャラにこんなこと語らせるか。」とキャラの変化に気付きます。個人的にち…

『SHIROBAKO』第23話「続・ちゃぶだい返し」での”劇中劇”演出について

SHIROBAKO23話を見ました。”続”と付けられているように16話で起こった悲劇がまたムサニを襲う!という引きから始まる23話。以前からブログで書いていますが、ムサニが作るアニメーションが、本編の物語を牽引していくことが多いです。例えば19話では、現実を…

ラノベ主人公の強靭なオタクの性/『冴えない彼女の育てかた』

ノイタミナ枠『冴えない彼女の育てかた』(以下『冴えカノ』)が面白い。現在ノイタミナ枠で9話まで放送されているが、面白さで言えば『SHIROBAKO』や『君嘘』に次ぐ面白さじゃないだろうか。というか、その二つが強靭な作品過ぎて、なかなかそのレベルに達…

私たちの記憶に結びつく「懐かしい」映画 『花とアリス殺人事件』

岩井俊二はあまり得意としていなかったけど、『花とアリス』は例外的に好きだったので、『殺人事件』と聞いたときの不安と期待が混じり合う感じは近年でも稀だった。そして、いざ鑑賞。一言で言えばとても「愛おしい」映画だったなと感じる。それで、その「…

夢と現実の対比 /『SHIROBAKO』 第19話「釣れますか?」感想

『SHIROBAKO』18話もすごかったけど、19話はこれまでのベストだったと思う。特に『SHIROBAKO』の一つのテーマである「夢と現実」について、非常に上手い対比をやってのけた。今回は、19話で語られた「夢と現実」について書いてみたいと思う。今回、後半の『…