『アニメクリエイターの選んだ至高の映画』をさらっと読んで。
『アニメクリエイターの選んだ至高の映画』なかなか面白い。普段属しているジャンルとは別のジャンルのベストって非常に興味がある。あまり熟読してないですが、気になった人の映画ベスト。
◼新房昭之の怪奇映画ベスト
『死霊のはらわた』
『エクソシスト』
『遊星からの物体X』
『ラストサマー』
『エルム街の悪夢』
『サスペリア』
『バタリアン』
『ZOMBIO 死霊のしたたり』
『忘八武士道』
『鉄輪』
本人がシンメトリーカットを使うようになったのは日本映画の影響を受けている。(主に石井輝男)そう言われると、日本怪奇映画っぽさってのは『化物語』シリーズのそれだし、シンメトリーな構図、ビジュアルイメージもその辺からか。新房監督って言えば『幽☆遊☆白書』からリアルタイムで観てて、その頃アニメなんて消費するだけだったのだけど、後から『幽白』のコンテ・演出やってたと知ったときは、親近感湧いた。幾原邦彦より年上なんだよな〜。幾原が『ウテナ』で鮮烈に覚えていたから、新房監督は後から知ったのでふわふわしてる。OVAで長い間やってたからかな〜
◼渡辺信一郎の禍々しい映画ベスト
『野獣死すべし』
『狼は天使の匂い』
『殺しの烙印』
『仁義』
『ロング・グッドバイ』
『ガルシアの首』
『気狂いピエロ』
『太陽を盗んだ男』
『顔役』
『レポマン』
これは実にダヨネー案件!もう世代的には『カウボーイ・ビバップ』じゃんよ。(ダンディ風)
好きな映画の影響を作品に垣間見ますね。
現代版『太陽を盗んだ男』という『残響のテロル』。
『狼は天使の匂い』のアイツら感も。
『カウボーイ・ビバップ』は上記作品群以外も映画オマージュがたくさんあったし、『スペース・ダンディ』もオマージュ・パロディだらけだった。
渡辺さん音楽プロデューサーも経験しているし『スペダン』の総決算感ヤバいな。
◼今石洋之が選ぶ「ショックと偏愛」ベスト
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
『ターミネーター』
『男たちの挽歌Ⅱ』
『ダーク・スター』
『仁義なき戦い』
『デス・プルーフ』
『バッドボーイズ2パッド』
『スーパーエイト』
『ガントレット』
『ファイト・クラブ』
これはモロ過ぎる(笑)。
殴り込み系作品が多い監督だけど、『ダーク・スター』が入っているのが面白い。
『仁義なき戦い』なんかは『パンスト』でタイトルオマージュを捧げているくらいだし、『挽歌』や『ファイト・クラブ』『ガントレット』『バッドボーイズ』殴り込み・殴り合い映画。そして、童心を忘れない『バック〜』『スーパーエイト』、娯楽大傑作の『デス・プルーフ』!そして自身もメカ作画をする人だし『ダーミネーター』を選ぶのもうなずける。
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