『この空の花 長岡花火物語』を観ました。※ネタバレあり

反戦教育ビデオ+ドキュメンタリー映画、メッセージ性が強すぎて僕は駄目でした。

[あらすじ]
新潟県長岡市に暮らす昔の恋人だった教師の片山(高嶋政宏)から、生徒が創作した「まだ戦争には間に合う」という名の舞台と花火を見てほしいと手紙で伝えられた地方紙記者の玲子(松雪泰子)。その機会を生かし、彼女は東日本大震災の被災者を迅速に受け入れた同地の様子も見て回ることに。市内を旅する中で不思議な出来事と人々に次から次へと遭遇する玲子は、それらすべてが空襲や地震から立ち直ってきた長岡の歴史と密接にかかわってくることに気付く。やがて彼女の旅は、過去、現在、未来といった時間を超越したものへと変わっていく。(yahoo映画より)

[感想]
大林監督の映画は、『時をかける少女』がマイベスト100に入るくらい好きだし、一応『転校生』のリメイク版とか『その日の前に』とか、『ねらわれた学園』あたりは観ているので、どんな映画撮る人かは知ったつもりでいたんだけど、それ以上に今作はぶっ飛んでいましたね。
映画というよりも、教習所でみるような教育ビデオとドキュメンタリーを見ている気になりました。反戦教育を3時間とことんやられた気がして、正直初めの2時間は退屈だったし、最後の盛り上がりも全く泣けなかった。

メッセージ性の強すぎる映画ってのは、見る人によって感想が180度違ってしまうので、僕は大林監督とは完璧にすれ違ってしまったと感じました。多分、年齢層高めのほうの人が泣けるんじゃないかな?結構泣いてる人いましたし。僕はなんで泣けるんだろ〜と不思議に思ったくらい。
こういう反戦映画とか見ると道徳的に、駄目だよこの映画って言いにくいし、別に悪い映画じゃないし、小さい子供とかには観た方がいいと言えるかもしれない。僕は嫌いだけど。
ここまで作り込んだものに対して失礼かもしれないけど、ここまでメッセージ性の強い映画だったら、別に映画じゃなくてドキュメンタリーとかもっとリアルでやればいいじゃんと感じてしまう。

僕みたいな冷めた人間もいる訳で‥‥まあ、明らかに僕が間違っているんだろうと思うけどね‥‥
戦争(異文化間)を描くんだったら、笑われるかもしれないが、マクロス7が至高だと思ってるし、愛・おぼえていますかでもみてろ!って言ってやりたくなる。

決して悪くない映画なので、この感想に気を害しないでみたい人は見に行った方がいいです。花火大会シーズンだしね。

評価点:27点

[作品概要]
作品名 :『この空の花 長岡花火物語』
監督  :大林宣彦
製作年 :2012年
製作国 :日本
上映時間:160分