『イップ・マン 継承』が公開されたので何となくドニー・イェン ベスト5選+α

みんな大好きドニーさんの主演新作の『イップ・マン 継承』がやっと公開(地方順次公開)とのことでTLも賑わっておりますので、この勢いのままドニーさんベストをやってみようといったことに。といっても、ドニーさん主演作品を全て見ているわけではないので参考にならないかもしれませんが…

作品名,監督名,公開年,役名の順で書いています。順不同

ドニーさんとの出会いは高校生のことまでさかのぼる。当時、カンフー映画にハマっていた僕は友人と「最強はブルースリーだ!いや、ジェットリーだ!」と見様見真似のカンフーしながら言い争っていたのだけど、当時の僕は断固たるジェットリー派であり、彼の美しくて華やかなカンフーに魅了されていた。そんなときこの『天地大乱』を見てドニーイェンに出会った。ジェットリーのような華やかなカンフーとは違い、とにかくキビキビしてて、音速で駆け抜けるような速さと軽さにびっくりした。特に、ジェットリーとの上下の縦構図を有効活用した棒術戦は歴史に残る闘いだ。ちなみに私的オールタイムベストの1本。『ワンチャイ』シリーズ関連だと、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー』(1996)も素晴らしい作品。(レンタル・有)

  • 『SPL/狼よ静かに死ね』(ウィルソン・イップ,2005)役名:マー

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こちらは『SPL2 ドラゴンxマッハ!』公開前にあわてて見たのですが、傑作でしたね。物語的には香港ノワール的なドラマ、家族関係、男の友情モノに、現代香港アクションをねじ込んで昇華させたもの。特に路地裏での警棒vsナイフの死闘はゼロ年代香港アクションの名シーンとして語り継がれるだろう。たんにアクションがすごいだけでなくて、カメラの位置もアクションが見やすいところに設置されているし、とにかくすごいことをしているのが伝わってくる。この傑作がウィルソンイップに大傑作『イップ・マン』を生み出させたと思うと、ドニ―イェンとともに彼のフィルモグラフィー上でとても重要な作品だろう。また、ドニーさんは出演していませんが、トニージャー主演『SPL2 ドラゴンxマッハ!』も、SPL2以前・以降と謳われるのではないか?と思うくらいすごいアクション。SPLは販売されているソフトはプレ値がついていて、あまりレンタルも置いていないと噂を聞きますがツタヤディスカス(宅配レンタル)の優先度トップにしておけばわりとすぐ発送されます。

一昨年ブルーレイが発売された『ドラゴン危機一発'97』。記憶喪失になったドニーさんが恋人との再会の約束を…といった(適当な紹介)物語ですが、物語はそっち抜けでとにかくドニーさんの超高速アクションがトンデモナイことになっている。(早回ししているのかな?)おそらくキンフーの『侠女』(1971)の影響を受けているだろう、森を並走しながらのカンフーをするシーンは歴史に残るレヴェルのかっこよさ。とにかく超高速のドニーさんを堪能できます。(レンタル・有)

  • 『カンフー・ジャングル』(テディ・チャン,2014)役名:ハーハウ・モウ

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『イップ・マン』以降のドニーさんのなかでもキレキレなアクションが見られる。各武術の達人たちを一人ずつ殺しにいく犯人。ドニーさんが現場に駆けつけるが、全員殺されてしまう…。ラストのドニーイェンvsワン・バオチャンの道路を有効活用したアクションは絶品だ。とにかく誰が一番強いのか?ということを突き詰めた物語。次々、達人を殺していく…といった物語はゲーム設定的なキャッチ―さもあるので、ドニ―さん入門にもいいのではないだろうか。(レンタル・有)

イップ・マン 序章&葉問 Blu-rayツインパック

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ドニーさん5選といいながらも、『序章・葉問』の2本から選びきれなくて結局6選になってしまった!おそらくドニーさん主演映画のなかでもいちばん有名な作品じゃないだろうか。ここからドニーさんファンになった方も多いだろう。『序章』はブルース・リーを経由してきたカンフー映画の原点に立ち返り、現代のカンフーアクションを取り入れ、改めてカンフー映画を現代に復活させた。『葉問』は『序章』で作ったムードで、更にカンフー映画を確固たるものとしたといっていいかもしれない。『序章』に比べアクションシーンが盛りだくさんであり、特にドニーイェンとサモ・ハンの円卓での勝負は絶品。そして、サモ・ハンの敵討ちをするラストのカンフーvsボクシングは涙なしには見られないだろう。『イップ・マン』は戦争史における扱いをカンフーvs○○の異種格闘技にして見せることで、カンフー映画の復活物語に昇華させている。ドニーイェン出演作の中でもとりわけ好きな映画だ。(レンタルあり)あとカトキチさんのレヴューが素晴らしいですので貼ります。

今んとこ2011年のベストワン!『イップ・マン 葉問』 - シン・くりごはんが嫌い

■終わりに
宇宙最強までたどり着いてしまったドニーさん。今年も『トリプルX:再起動』でハリウッドで大暴れをしていましたが、果たして彼の姿はいつまで見れるのでしょうか。同い年のジェットリーの様態が気になる今日この頃ですが、ドニーさんはいつまでもドニーさんとして活躍して欲しいものですね。今回あげた作品以外にもドニーさんが活躍する映画はたくさんあるので、どんどん見ると吉ですね。またドニーさんから、ジェットリーにいくのもいいし、トニージャーを見たり…と、どんどん裾野が広がっていくので映画っていいですね。『ローグワン』見てないから早く見なきゃなー(レンタル待ち)