ノイズ、ハードコア、ブラックメタルをちゃんぽんしたヤツ Endon『MAMA』

冬だー!冬の到来だーー!今年引っ越して今の家では初冬なんですが、角部屋だからか知らないけど、実家含めて今まで住んだ家で一番寒い!こんな時は、酒でも飲んでぽっとするか、熱い麺すすって暖まりたい。駆け込みリンガーハットでちゃんぽんでも!と思ったが、家の近くにはない、、、ああ、食べたい、、愛しのちゃんぽん、、、、、んじゃあ、ちゃんぽんのように具材タップリ入れた音楽の紹介でもしようじゃないかと、強引ですが、長い前置きをさておいてEndon『MAMA』についてのアレコレ。

僕はノイズ方面には疎くて果たしてこのEndon『MAMA』が、ノイズの中でどういった位置づけされるのか全くわからないが、単なるノイズではなく、ハードコアやブラックメタル、それにグラインドコアあたりの要素をぶち込んだスーパー・エクストリームなアルバムだったのだ!これは今年一のビックリ!

ノイズという体制ながらも、あくまでもバンド的なサウンドに拘っており、鬼ブラストで全世界をノイズの世界に引きづり込み、ボーカルが激情/グロウル/鬱ブラックのような様々なパフォーマンスを見せる。#1#2とエンジン全開で#3「Acme Apathy Amok」まで雪崩れ込み、約15分のノイズの地獄を体感させる。

ときにハードコア、凍えるようなコールド・ブラックメタル、ビートを落としひたすら地獄の淵を彷徨うかのように叫ぶ鬱ブラックのようなスタイルからグラインドコアに雪崩こんだりと、今聞いているのはノイズなのか?バンドサウンドなのか?と、ジャンルの垣根を破壊したサウンド体験が出来る。(下記サンプルをyoutubeからペタリ)

また、それだけ他ジャンルごった煮クロスオーバーな作品であると、初心者お断りの聴きづらいサウンドかと思うが、意外とノイズがまろやかに聴こえてくるから不思議だ。あの筋肉モリモリのあんちゃんが働く、砂埃舞う工事現場のような耳破壊サウンドだと思って警戒しているならぜひとも一回聴いてほしい。ノイズというジャンルでありながらも、まろやかでキャッチー。とても窓口が広いサウンドだ。かといって、僕もメタル畑で育った人間なので、そもそもエクストリーム・ミュージック耐性が無い方には、とてもじゃないけど勧められない。ただ、全エクストリーム・ミュージックファンに聴いてほしい今年の1枚だろう。

MAMA (ママ)

MAMA (ママ)