「アメイジンググレイス」、「ブンミおじさんの森」、「神々の男たち」を観ました。

 つい先日宮崎へ急遽出張、たんまりと地鶏食べて霧島に浸かってきました。いやーうまかったなー。さてさて、映画館で観れなかった作品を休日使って今年日本公開映画3作を観ましたので、簡単に。ネタバレ有りです。

アメイジンググレイス  監督:マイケルアプテット

あらすじ
 若くして政治家となったウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)と、彼と同じ志を持つ友人のピット(ベネディクト・カンバーバッチ)。イギリスの主収入源である奴隷貿易に心を痛め、現状を打ち破るべく闘う2人だったが、想像以上の苦戦を強いられるウィルバーフォースを支えていたのは、師が作詞をした「アメイジング・グレイス」だった‥‥(yahoo映画より抜粋)
 これ2007年公開作なんですってね。タイトルはアメイジンググレイスと、ちょっと日本人が惹かれちゃうようなタイトル。中身はどうなの?って聞かれると、奴隷貿易の証拠探したり、体験談聞いたり、何年もかけて(正直容姿に変化が見られなかったので、どのくらい時間が経過したかわからなかった)、戦うって言ううんぬんかんぬん。一度はやめるんだけど、再復帰逆転勝利‥‥。構成にも問題ないんだけど、「アメイジンググレイス」って言うタイトルの割に地味な映画。扱っているテーマにしては何か今ひとつって言う映画でした。

ブンミおじさんの森  監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン

あらすじ
 腎臓病を患い、自らの死期を悟ったブンミ(タナパット・サイサイマー)は、亡き妻の妹ジェン(ジェンチラー・ポンパス)を自宅に招く。昼間は農園に義妹を案内したりして、共にゆったりとした時間を過ごす。彼らが夕食のテーブルを囲んでいると、唐突に19年前に亡くなったはずの妻(ナッタカーン・アパイウォン)の霊が姿を現し……。(yahoo映画より抜粋)
 2010年カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作。ティムバートンが絶賛とか何だとか。タイトル聞くと、アニメーション映画なの?多分、ブンミって言うおじさんの森に得体の知れない生物探しに行くんでしょー少年たちが。それで、ハラハラドキドキさせちゃう‥‥って思うけど、多分ティムバートンが!と観に行った人は恐らく肩すかしくらって映画館では、爆睡してしまったんだろうと思う映画。やっぱパルムドール賞にはくせ者多しです。くせ者といっても、この映画がファンタジーであると納得できれば観やすいもので、①「森に住む謎の生物」②「亡霊」③「ナマズと戯れる女王様」と単語で切り分ければ興味がわく。特に、①、②は序盤にふと現れるので、びっくりします。特に②の出現は何ともシュール。③は正直面を食らいましたね。凄くゆったりとしていて、ストーリーも広くし過ぎではなく、独特の雰囲気に酔って、中々楽しめました。

神々の男たち  監督:グザヴィエ・ボーヴォワ

あらすじ
 1990年代、アルジェリアの人里離れた村にある修道院では、カトリックの修道士たちが共同生活を送っていた。戒律を厳格に守り信仰に身をささげる一方、地域の診療所としても機能する修道院には、毎日地元の住民たちが訪ねてきていた。修道士たちはイスラム教徒の地元民と良好な関係を築いていたが、アルジェリア内戦による影響が出始め……。(yahoo映画より抜粋)
 2010年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。「自由とは何処に有るのか?」アルジェリア内戦により、修道院では出て行くか、それとも残るのか選択迫られる。不条理に耐え、村の人々を救いを与えそして‥‥。いい映画観たーっと凄く清らかな気持ちになりました。特に、言葉が秀才で、おじいちゃん修道院若い女の会話でこんなのがありました。(言葉は間違っているかも)[女「恋をしたことある?」 修道院「何度もね。でも、60年前にもっと大きな愛が訪れた」]凄く印象的なシーンでした。(やっぱり「愛」は動詞だよね)。老いた医者の「私は軍隊、テロリストを恐れない、死を恐れない自由な男だ。」(こんな感じだったかな)はっとさせられた一言です。そしてラストの最後の晩餐での白鳥の湖白鳥の湖と言えば、今年で言うとブラックスワンと二作あるわけですが、ブラックスワンが狂気の舞だとすると、こちらは安らぎや永遠を感じさせます。使い方次第でここまで違った風に聞こえるんですね。こっちにパルムドールとって欲しかったな。