2014年上期をさらっと振り返ってみた。〜LIVE編〜

今年は引っ越しやらで、なかなか時間や資金確保に力が入ってしまいLIVEに行けない月があったりしたので、ベスト10とは言わずに、良かったLIVEについてつらつらと。


Palm - Nails Japan Tour 2014 - (名古屋・上前津CLUB ZION)

グラインド/カオティック/スラッジ/ドゥームとエクストリームミュージックごった煮のクロスオーバー・ハードコアバンド。観るのは2回目だったかな?今回はNailsのJapan tourのサポートとしてTWITCHING TONGUESや国内のINFERNAL RVULSIONなどと全国巡業していたようです。
正直この日は、人もさほど入っておらず、やや盛り上がりにかけていたのですが、Palmが1音出した瞬間の雰囲気ったらトンでもなかったですね。カオティックなグラインドから、スラッジと会場をハーコー一色にしてしまっていた。今年一番ハーコーな音でした。ちなみに今年7インチ出るっぽいですね。


■Nails - Nails Japan Tour 2014 - (名古屋・上前津CLUB ZION)

Abandon All Life

Abandon All Life

グラインド/スラッジ/ハードコアバンド。バンドの2年ぶりの来日。ちょっとPalmが強烈過ぎて、最初はインパクト弱いかなと思っていたのですが、音速並みのブラストで突っ走り、ビードダウンでたたき落とす。そのスラッジ・ドゥームパートのブリブリ感ったらたまらない。グラインドパートよりもそういった瞬間にこのバンドは輝き、そこから突き放すかのようなブラストでまたエンジンスタート。かっこよかったです。


■COFFINS −OBSCENE EXTREME Day2− (東京・浅草KURAWOOD)

Fleshland

Fleshland

世界的に活躍している日本のドゥーム/デスメタルバンド。ボーカルが交代してからは初の鑑賞でしたが、新ボーカルも前任者に負けず劣らずの下水道ボイスギリギリなグロウルを会場に響き渡せていた。この重苦しいボーカルと、ドコドコ・ズタズタと重い碇を引きずっていくようなオールドスクールデスの最高峰サウンド。世界レベルとはこういうことだ!改めて感じた。最高でした。


■Cripple Bastards - OBSCENE EXTREME Day3 -(東京・浅草KURAWOOD)

Nero in Metastasi

Nero in Metastasi

ハイテンション・グラインド/ハードコア・バンドの来日公演。同時に来日したナード/ゴアグラインドのJIG-AIも大変素晴らしかったが、クリップルバスターズはまさに「プロ!」と肌で感じた。正直DOOMの後だったので、バンドマン勢はチラシ配りの準備に入り、人が少なかったのも事実だが、演奏面で言えば、OEFのなかでも一番かちっとした演奏をしていたと思う。スタート!STOP!アンドGO!ゴーーーーー!!というめまぐるしい展開を完全にコントロールしていたし、ボーカルのパフォーマンスも鳥肌ものだった。LIVE終わってから「クリップル神!神!神!!」とずっと叫んでいた気がする。OEFは他のバンドも含め最高のパフォーマンスがたくさん観れたので、来年も是非開催してほしいですね。


■Self Deconstruction - Grind Bastards - (名古屋・今池HUCK FINN)

フリースタイルグラインドと名乗る東京のパワーバイオレンス/ショートカット・グラインド。OEFで初めて見て、デモもGETし、準備万全だぜ!!とグラインドバスターズにての2回目のLIVEは1回目より楽しめました。まさにSTOP!& GO!な息もつかせぬハイテンションなグラインドコア。男女混合のツインボーカルでステージ上を縦横無尽に駆け巡るLIVEスタイル。しかも、まさにバカテクといったようなギター。デスメタリックなリフやスラッシーなリフが駆け巡り、それに埋もれない展開豊かなドラミング。ストレートなグラインドではないが、このめまぐるしい展開こそグラインドコア!マジかっちょええですた。


Tim Hecker −WWW presents Tim Hecker Japan Tour 2014−(京都 METRO)

Virgins

Virgins

アンビエント・ノイズ・ドローンTim HeckerのJapan Tour。タイコクラブでの来日でしたが、東京・京都とツアーをやってくれたので京都にて参戦。もう感動というか、雰囲気にのまれたのか酸欠だったのか、わからないけど始まって早々にぶっ倒れ500mlのペットボトルを一気飲みしたことを鮮明に覚えている。あの一音鳴った瞬間のストーナー感(音は全く違うけど)というかブリブリ感はなんだったのだろうか。とにかく、ドローンの世界。ひたすら美しい音の戦慄に自分が何処にいるのか?誰なのか?わからなくなるような感覚に陥る。気がつけば修行僧が虚無の中で瞑想しているかのような世界への没入。アンコールもなくさらっと終わってしまいましたが、今年のベストアクトなんじゃないか?ってくらい凄かったです。


水樹奈々 - NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014 - (三重県サンアリーナ

SUPERNAL LIBERTY

SUPERNAL LIBERTY

今年9枚目のスタジオアルバムを発表した声優兼アニソン歌手の水樹奈々の初の三重でのLIVE。基本は新譜『SUPERNAL LIBERTY』からの選出となったが、前半から飛ばしまくりの攻め曲ラッシュで会場を一気にヒートアップ。ミディアムテンポ(Millon Ways=One Destination)から代表曲「エタブレ」への繋ぎ。チェリボ紹介からの「ファンファンピープル」と時に緩急を付けながら、観客を飽きさせず新曲の「GUILTY」などのダンス曲でダンス&ボーカルの安定感を見せつけ、後半は「デュアリズム」「アパッショナート」のシンフォロックやヴァイキングメタルよろしくなヘヴィメタルサウンドを味方につけ、1日目は「suddenly」2日目は「ニューセン」と往年の名曲で会場を一気に盛り上げる。そしてラストにツアー名になっている「ミラクル☆フライト」で締めくくりアンコールでは、元気&勢い系の「時空サファイア」そして、最後は「ちゅるぱや」だ。ここまで幅広い音楽を2日間体験したことに脱防し、口癖となっている「こりゃあ今年のベストアクトでっせ。。。」と残して三重を去った。



他にもブラダリ、デューセン、カーカスとか素晴らしいバンドの来日ラッシュにも行けたし、大満足な上期。(GRAVEは悔やまれるが…)下期はさっそく僕史上No.1アーティストであるエンペラーの初来日。これが観れれば、もう何も言わずに現世とさようならでき…るような気がするが、デスエンジェルなどの来日がありますし、下期もたくさんいいLIVEを観れるといいですね!