『野蛮なやつら/SAVAGES』を観ました。※ネタバレあり

[あらすじ]
平和主義者のベン(アーロン・テイラー=ジョンソン)と元傭兵(ようへい)のチョン(テイラー・キッチュ)は親友同士。彼らはカリフォルニア州ラグーナ・ビーチを拠点に大麻栽培のベンチャー起業で大成功を収め、二人の共通の恋人オフィーリア(ブレイク・ライヴリー)と3人で生活している。だが、ある日、彼女がメキシコの麻薬組織に拉致され……。(yahoo映画より)

[感想]
あのデパルマの『スカーフェイス』の脚本を書いたオリヴァーストーンがヴァイオレンス回帰か?と”やや”評判になっていたので、”やや”期待して鑑賞。
もともと”やや”の期待だったので、割と傷つかないで済んだかもしれない。
確かに、ヴァイオレンスはヴァイオレンスだったんだけど、3/10ではなく、3/9のスラッシュドミネイション2013にいき、Death angelのThe-Ultra-Violenceを聴けなかった僕としては、こんな程度のヴァイオレンスで何がヴァイオレンスだ!と思ったのである。

確かに殺しまくるし、銃撃戦とか割と良かったと思うんですが、全体的にわりとポップな仕上がりになっていて鼻についたんですよね。
そして何よりも、あのアバズレ女が死ななかった事が一番に腹立たしい。金持ちの常識知らずのお嬢様で、馬鹿な考えから大学中退して、終いには大麻栽培ベンチャー企業のベイビーフェイスのイケメンと、元傭兵のマッチョと3Pするという阿呆臭いストーリーに吐き気しか出ない。
それでもって、麻薬で捕まった事のあるオリヴァーストーンらしいですから、犯罪映画を肯定的にしか描いていない。だから、犯罪映画特有の緊張感とか、それこそヴァイオレンス!を感じ取る事が出来なかった。
しかもラストの子供だましエンディングでポップでライトな雰囲気つくって逃げるという腹立たしさ。男らしくない映画ですね。

結局『スカーフェイス』は本当にデパルマに撮ってもらってよかったと実感した映画でした。

評価点:29点