『クラウド アトラス』を観ました。※ネタバレあり

[あらすじ]
1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来て……(yahoo映画より)

[感想]
ウォシャウスキー姉弟と、トム・ティクヴァが共同で作った大作映画。明らかに予算回収出来てなさそうなコケ具合と聞いてたけど、思ったより悪くなかった。
この映画日本公開前から、複雑だ複雑だと言われていますが、確かに6つの時代のお話を順番ごちゃごちゃで6つの話が進んでいくので一見難解そうに見えますが、一つ一つの話が割とわかりやすい内容なのでそこまで難しいとは思いませんでした。(深い意味とか追求したらキリがないんだろうけどね)

僕が面白かったなと思った話は、ゲイ音楽家の話かなー。黒人の話は美談過ぎるし、ネオソウルの話は未来感がチープすぎて、一般人の想像の外には連れて行ってくれませんでした。なぜかゲイ音楽家の話だけ泣きそうになったんだよ。あれだけ別の映画で撮ってくれないかなー。

悪くはなかったけど、わざわざ6つの時代の話を一つに束ねようとする必要性も感じなかったし、複雑な構成のわりに『ミスターノーバディ』ばりのトリップ感も皆無だった。全くのジャンル外で音楽の話だけど、複雑な構成を見事に昇華しきっているBTBMの『colors』ばりの本気度合いを見せてほしかったところ。


それと、何となく未来・近未来・現代・中世・原始とか『クロノ・トリガー』っぽい。
一番は手塚治虫の『火の鳥』とか言われてますね。全然そんなレベルじゃないけど。

個人的には話3つくらい削って2時間以内に抑えてほしかったなーってところ。

評価点:55点