『危険なメソッド』を観ました。※ネタバレあり
[あらすじ]
1904年、若き精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)は高名な精神分析医フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する画期的な治療法を、新しく受け持った患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)に実践する。そしてユングは彼女が抱えるトラウマの原因を突き止めるが、二人は医師と患者の一線を越え禁断の関係に。やがてザビーナの存在は、ユングとフロイトとの関係に確執をもたらしていき……。(yahoo映画より)
[感想]
待ちに待ったデヴィットクローネンバーグの新作です。クローネンバーグは、個人的に信頼出来る映画監督の一人であり、多少のブレはあるものの基本的に好きな作品ばかり撮っています。(リンチなんかよりずっといい!)
とくに、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』以降の作品は、(といっても『イースタン・プロミス』だけか‥)「すげーなー、すげーなー」って言ってるだけで、映画が終わってたくらい凄いと思ってる。でも、以前の『スパイダー』、『裸のランチ』とかも好きな作品です。
そして題材が、ユングとフロイト‥‥それでもって、キャストがマイケルファスベンダーとヴィゴモーテンセン‥‥そりゃあ楽しみな訳ですよ。
(今年いったい何度マイケルファスベンダー出演映画を観たのだろう‥‥)
ヴィゴモーテンセンもマイケルファスベンダーも凄く良かったです。
内容的には、これまでにないクローネンバーグだなと印象。確かに、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』以降(『スパイダー』以降かな)なクローネンバーグだけど、暴力描写も殆どないし、会話でお話を牽引させています。
今回いつもの暴力描写だったりの代わりとなるのが、苦悩にあたるのかなと思いました。ユングとフロイトの苦悩、精神的なところをグイグイと描いていました。キーラ・ナイトレイをなかなか良かったなー。
基本的に出てくる人物が病んでいるんですけど、キーラ・ナイトレイは段々まともになっていき、結構幸せに余生も過ごしたみたいですね。
いつも観たいな見せ場だったりはないけど、なかなか面白かったです。
いやあ、前とはタイプは違うけど、クローネンバーグは、またまた凄い映画作っちゃったなー。
評価点:59点