カードキャプターさくらの大罪とは‥‥
セルアニメからデジタルアニメへ移行する過渡期に残した傑作である『カードキャプターさくら』について書いてみようと思う。(というか、10数年ぶりにアニメ70話と劇場版見たら書かずにはいられない衝動が‥)
※以下からカードキャプターさくら=CCさくらと表記します。
CCさくらは、'98〜'00までNHKでやっていた、少女漫画原作のいわゆるバトルが入った魔法少女アニメです。世間では、オタクやロ○コンを作った元凶なんて言われるくらい凄いアニメでした。
何が凄いって、主人公のさくらちゃんが奇跡的に可愛いんですよね。(決して僕はロ○コンじゃないです)
僕はアニメが好きですが、ファンレベルでオタクってほどでもないし、多くは語れないのですが、恐らくアニメ史上もっとも可愛いキャラじゃないかってくらい可愛い。
僕が初めてCCさくらを見たのは、一期の初回から見たと思います。(うろ覚えですが)
この年齢で可愛いとか言ってたら、気持ち悪い!と言われそうですが、当時はまだ小6でした。
そのとき衝撃を覚えました。
「なんだこのかわいい子は‥‥(恋?)」←気持ち悪いですね。
一瞬だった訳ですね。しかしながら、小6の男の子と言えば思春期&反抗期真っ盛りなので、こんなアニメみてるなんて子供ながら言えなかった訳ですね。
それに、どちらかというと僕は年上のお姉さん的な人が好き(今もですが)だったし、小4の女子に惚れるなんて!!っていう気持ちだったと思います。
その為、親にも言わずにひっそり見ていたり‥(あー気持ち悪)
小さいながら、これ以上みたら何かやられる、大切なもの失いそうだと不思議な気持ちになっていたのを覚えています。まさに直視したらやられる‥‥
っていう気持ち悪いエピソードはどうでもいいとして、少なからず子供や大人が僕みたいな心境になっている人はいたかと思います。
とりあえず、さくらちゃんが圧倒的に可愛かった訳ですね。はい。
特に口癖が可愛すぎて‥‥
「さくら怪獣じゃないもん!」※お兄ちゃんに怪獣呼ばわりされたときに発動
「ほええええええええええ」※びっくりしたときなどに発動
「はにゃーん」※雪兎や観月先生を見たときに発動、ともよちゃん曰く、通称「はにゃーん・モード」だったかな。
もう、可愛すぎて死にたくなってきますね。はい。
※一期のOPです。
内容については、wikiでもみましょう。
封印されていたクロウカードをさくらが集めるというお話。
実に単純な話ですが、ちょっと百合っぽさや、ホモっぽさや、シスコンだったり、ちょっと危なくね?となるんですが、ギリギリの線引きをしていますから、当時小学生だった自分も見れたんでしょう。
そして、只の萌〜♪キャラアニメだったりしていないのは、もともと少女漫画ってのもあり、恋愛要素やさくらちゃんの成長要素(精神的に)が含まれている。お話がしっかりしているのです。
特に、毎期のクライマックスでは、さくらちゃんにつらい試練が待ち受けています。
二期のラスト(クロウカード回収編)では、審判者”月(ユエ)”戦によって、さくらちゃんは、大好きだった雪兎が、人間じゃないことを知り、それも敵として戦わなくてはいけませんでした。
しかも負けたらこの世に災いが起きます。
それは、「クロウ・カードに関わった全てのものから『一番好きな人』の記憶がなくなってしまう」ということ。
恐らく、少年漫画であれば、「この世は私のものだああああーー!!」、「銀河系ごと消し去る!」とか物理攻撃に走るんでしょうが、そこは少女漫画特有なことで、精神攻撃なんですね。
では、三期(TVシリーズ完結編)はどうだったでしょうか。
三期はクロウの生まれ変わりのエリオルVSさくらちゃんで、エリオルは街全体を闇で覆い、眠らせてしまいました。
そこでエリオルは、「夜明けまでに、私の魔法を打ち破らなければ、みんな永遠に眠ったままだ。」(台詞あってるかは微妙)と言うんですね。
ここでまた、精神攻撃とは‥‥
まあ、逆に精神攻撃じゃなかったら、さくらちゃんは勝てないでしょうし、エリオルは別にさくらちゃんに悲しい思いをさせたくないわけですから、ね。
このアニメのすごいところは、悪意のある敵が出てこないことです。
ユエは審判者という存在ですし、エリオルは、全てのクロウ・カードをさくら・カードにする為にさくらちゃんに試練を与えていました。
皆さん、さくらちゃんが大好きなんですね。はい。
ところがどっこい、劇場版第二弾のCCさくら完結編では、悪意のある敵が出てきちゃうんですね。
その敵は”封印されたカード”の存在です。
クロウ・カードを作った、クロウ・リードは、クロウ・カードは強い魔力を持っているので、何かあったときを考え、クロウ・カードを無力化するカードを作ったのですね。
光あるところには闇があるってことで、その両極があることで世界は均衡を保っているっていう考え方ですね。
ひょんなことで発動してしまった”封印されたカード”は、さくらカードを自分のもとに全て集めます。
ここで、さくらちゃんはエリオルに相談しますが、”封印されたカード”もさくら・カードにかえれば問題ないといいます。
しかし、それには、その場にいる魔力の強い者から、「一番好きという気持ちが消える」というもので、またまた精神攻撃の始まりですよ。
※恐らく、当時オタクだった人たちは、さくらちゃんのラストの小狼への台詞に撃沈したはずです。あれこそが精神攻撃というものでしょう‥‥(それまで照れてたのに「だーいすき!!」って!)
CCさくらは、一貫してさくらの成長と「大切なものを守る想い」というメッセージ性が色濃く反映された作品だったと思います。さくらちゃんのお母さんが亡くなっている設定もそのメッセージを強める為なんじゃないかなーと思います。
それと、演出もスタイリッシュだったりしました。
TVシリーズラストの演出が特に良かったなーと思います。
小狼は、クロウ・カードが全てさくら・カードになって中国に帰ってしまうという回なんですが、いいところで告った小狼はさくらに黙ってかえろうと空港に行きます。(告白の答えは聞かなくてもいい。あいつが困るだろうと‥‥なんて勝手な奴だ!)
それでフジテレビ系のドラマでよくありそうな空港での別れのシーン。(さくらちゃんはともよちゃんに小狼がかえってしまうのを聞いて空港に行きます)
ここで少しTVシリーズを振り返ると、十数話くらい前でしょうか。
さくらちゃんや学校の友達と熊のぬいぐるみを作るという話があって、その熊に自分の名前を付けて好きな人に渡すと成就するという、よくある話ですが、小狼も作るんですね。(結局それは渡せないままでした)
そこで最終回に戻ると、小狼は、中国へ帰る際に、熊のぬいぐるみとにらめっこしますが、結局持ってかえりません。
しかし、ここで小狼のお世話役のじいさんのナイスアシスト!さくらちゃんが駆けつけてきたら、さらっと熊のぬいぐるみを小狼に渡す!!
さくらちゃんは、「それ私にくれる?」と言って、TVシリーズ完結です。
いやーいい演出ですねー。いいとしこいてさくらちゃんで泣いてしまったわ。
そして、劇場版の封印されたカードでは、さくらちゃんたちは”なでしこ祭”で劇をやることになるんですが、さくらちゃんは小狼にまだ返事が出来ていません。王子様役がけがをしてしまい、小狼が代役で、仮面舞踏会設定なんですが、劇で行うことがリアルに結びついていく、好きなのに好きって言えない‥‥という葛藤!!
劇中劇演出が効果的に使われてるんですねー。本当に素晴らしい。
と、書けば書く程長くなるのでこの辺でやめます。
総括すると「さくらちゃんが可愛い」っていうアニメです。もちろん、それだけじゃないけど!