『プロメテウス』を観ました。※ネタバレあり

エンジニアVSイエス・キリスト

[あらすじ]
人類が長年にわたって追い続けている、人類の起源にまつわる謎。地球で発見された古代遺跡から、その答えがあるかもしれない未知の惑星の存在が浮かび上がる。科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込んで問題の惑星へと向かう。惑星にたどり着いた彼らは、人類のあらゆる文明や常識を完全に覆す世界を目の当たりにして息をのむ。誰も到達できなかった人類誕生の真実を知ろうとチームの面々が探査に没頭する中、思いも寄らない事態が迫ろうとしていた。

[感想]
リドリースコットの新作『プロメテウス』。日本公開はまだなのですが、先行だかで上映されていたので観に行きました。予告では「人類創造の〜」なんちゃら言っているのですが、ようするに『エイリアン』('79)の前日譚にあたる作品です。といっても、エイリアンは殆ど出てこないので、『エイリアン』シリーズとして過度に期待していくとみせてくれるものが違うので、肩すかしをくらうかもしれませんね。

観に行く前に一つ言えるのが、きっとIMAXシアターの環境で観に行った方がいいでしょうということ。本作は、基本的にIMAXシアターで観に行くような設計をされているからです。しかしながら、日本のIMAXシアターはアメリカに比べて小さいのでその効果は十分でないかもしれません。
別に僕はIMAXシアターの回し者でもないし、映像は綺麗だけど音はうるさいだけって言う感想を持っています。でも、本作は映像がピカイチですし、引きのショットが多く、壮大感を存分に味わうにはIMAXシアタークラスの大きさの映画館で観た方がその大画面演出を味わうことができます。
最近の映画だと、『アバター』('09)が そういう撮り方がされていますね。

肝心の内容はというと、正直な話、突っ込みどころ満載だったりするんですね。「気温は−24℃よ」って言葉がある割に、ヘルメット外しても全然しゃべってられるし、もともとあいつらを派遣した会社の連中はなんでよくわからん星のドアとかを普通にあけることができちゃったり‥‥
特に、エイリアンシリーズファンのなかでは、最後なんで椅子にすわってないんだ!と突っ込まれているかたが多いようです。
と、突っ込みどころはあるんですが、僕が一番気になったのは、主人公補正が効き過ぎなところで、エイリアンシリーズでもダントツリプリーが大っ嫌いで、(1はまで許せたけど)明らかにお前死なないだろう感が漂いすぎて、冷めちゃうんですね。というより、むかつく。個人的な見解なのであう言うキャラが好きな人はいいですが、僕は耐えられない。
だいたい帝王切開しておいて、麻酔投与しまくってって‥‥(もう、サイヤ人設定でいいですよね)

あとすっごくどうでもいいけど、あれだけ人類創造が‥‥言っておきながら、「私の十字架返しは?」って言葉が出るくらいのキリスト信者なのに‥‥創造主を捜しちゃうんですね。科学者なんだかよくわからない。

まあ、エイリアンがメインでない訳なので、『エイリアン』より面白くなるはずがないってのは最初からわかっていましたが‥‥

評価点:44点

[作品概要]
作品名 :『プロメテウス』
監督  :リドリー・スコット
製作年 :2012年
製作国 :アメリ
上映時間:124分