ラオール・ウォルシュ『夜までドライブ』(1940)
日々DVDを購入しながらもネットレンタルでじゃんじゃん借りてしまい、未見DVDたちが悲鳴を上げているので少しずつでも見ていくようにしているのだけど、先日整理していて『白熱』とか『鉄腕ジム』(あと何見たか忘れた)等々見ていたけど他に比べると見てなかったなーとラオール・ウォルシュの『夜までドライブ』を見つけた。素敵なタイトルだったのでズバッと再生。
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- 発売日: 2013/06/25
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前半はポールとジョーの苦労話がベースになっているが、後半はガラッと雰囲気が変わりトラック乗りの代わりに知り合いのトラック会社に就職して管理者の職業に就くことになる。ここからの話はトラック会社を営む知り合いの嫁が、ポールに惚れてしまい何とか結ばれようとあの手この手を尽くす。でもポールは一向になびかないので、なんと旦那を殺してしまいポールを強引に共同経営者にしてしまう。そんな狂った状態のなかポールがトラック乗り時代に旅先で出会ったキャシーとのラブラブなシーンを目撃してしまい…彼女はポールが殺人を指示した犯人だと訴える。
よく面白い映画には悪女が登場するよなって思うんだけど、悪女を演じるアイダ・ルピノの演技がほんと、見事なもんだ。そもそも、あれだけの美貌を持ちながら積極的に口説きにかかっているのになびかない男にポールに女がいないと前提でいるのが、演出優先で論理がぶっ飛んでいるような気がしないでもない。ただそれだけポールに惚れて冷静な判断ができなくなっていたと思うと、不思議とちょっとかわいいところがあるなと納得してしまった。これはアイダ・ルピノの演技に呑まれてしまったんでしょうね。
キャシーとポールのいちゃいちゃを目撃したときの反応がギャグかよってくらいオーバーなんですが、そのシーンも含めてキャラが生きているなって感じた。その他にもネジの緩そうな同僚とか、その同僚がナンパした女とか、脇役にも確かな魅力があってそれも作品の魅力になっているかな〜と思いました。トラック乗りといえば『トラック野郎』シリーズもあったけえ映画ですが、『夜までドライブ』もあったけえ映画ですぞ。
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