さあ「殺し」を始めよう…『イコライザー』

デンゼルワシントン主演の『イコライザー』見てきました。先に言っておくと、予告見は面白そうじゃないなーと思っていたのですが、実際は全然違う印象でした。まあ、予告詐欺なんてよくあることなので、別にいいとしても「19秒で殺し、次の仕事に向かう」という言葉ではあまり惹かれなかったんですよねー。

映画自体はものすごく面白い。特に撮影に関しては素晴らしくて、家にいるデンゼル・ワシントンをローポジからロングで撮ったり、夜の画は黒くてバッチリ決まっているし、アクションシーンなんかも59歳にしてはよく頑張っているなと感じさせるし撮る方も上手い。

肝心のアクションはその場にあるモノを武器にして戦うっていう戦法だけど、ホームセンターに追い込んでからがとくに最高。罠をしかけて鉄線を首に引っかけ絞首刑!電気ドリルで脳天に風穴!スプリンクラーを作動させずぶ濡れ男によるネイルガン・ショットに惚れ惚れ!そしてロシアンマフィアのボス邸に侵入し、電気ショックで殺す!助けを求めても全員死亡!最高にクールで、かっこ良過ぎる。

今年の「殺し映画」としては『パズル』級に最高だった。多分、映画としての総合力で言えばあちらより上じゃないだろうか。今年の上位に食い込んでくるくらい好きなんだけど、あえて言うなら最後のクロエとのシーンは蛇足かな。予告でクロエは重要な存在に見えるけど、実際はマクガフィンにしか過ぎないのだから、最後は丁寧すぎじゃね?と。それより、ロシアンマフィアのボスを殺して終わった方が、爽快感が溢れたし、「やっべええええええええ」「かっけええええええ」で浸れて最高だったんだけどな…

まあ、不満は多少なりともありますが、最高にかっこいい映画でしたー。おわり