2014年上期をさらっと振り返ってみた。〜映画編〜

早いもので、既に6月も終わりそうです。見逃した映画も星の数ほどなんちゃら〜ってやつですが、半期のまとめということで、上期ベスト選出しました。

1.パズル
2.グランド・ブダペスト・ホテル
3.エレニの帰郷
4.MUD
5.ドラッグ・ウォー 毒戦
6.セインツ−約束の果て−
7.たまこラブストーリー
8.インシディアス 第二章
9.Seventh Code
10.V/H/S ネクストレベル

順番に簡単に選んだ理由を


1.『パズル』160キロの直球をバックスクリーンに放り込まれたようなインパクトがあった。これでもかと人のいやがる殺しの連続でこちらに感情移入させない力技。『SAW』の系譜かと思えば、『イノセント・ガーデン』への転換。音楽もとてもアヴァンギャルドで、観る者の不安さを煽り、ラストのアレも楽しめた。簡単に人が死んでいく映画を見るなら、この映画が最適だと思います。


2.『グランド・ブダペスト・ホテル』1位が人殺し映画であれば、2位は人間賛美映画。僕の力量の遥か彼方にある映画だと感じた。これ以上に、人を愛している映画があるだろうか。ありがとうウェス・アンダーソン


3.『エレニの帰郷』もし、「まどマギ叛逆」のエンドロールのまどかとほむほむが、この映画のラストシーンのように笑顔で駆けているとしたら、どれだけ救われるだろう。ふっと無言のエンドロールに「まどマギ」を重ねながら号泣してました。これ以上泣く映画は今年無いと思う。


4.『MUD』後追いでDVDで鑑賞。こんな傑作を見逃していたのが恥ずかしい。(妄想ですが)もし、MUDが向こう側から来た人で、居場所を流されていき戻っていくというお話だとしたらなんて悶絶もんだろうか。あの川のボード、トラックの荷台、移動手段を魅力的に見せてくれた。そしてあの銃撃戦。アクションシーンの加速度ったら凄い。最高ですね。はい。


5.『ドラッグ・ウォー 毒戦』流石はジョニー・トー。夜のシーンとか凄く魅力的に撮るよね。とにかくかっこいい。格好良過ぎて悶えます。


6.『セインツ−約束の果て-』ルーニーマーラが可愛い。それだけでいい。それにゼロモーションの銃撃戦。会話なしの銃撃戦。これはかっちょよかったですよ。


7.『たまこラブストーリー』まさか「たまこマーケット」にここまで胸打たれるとは思ってもいなかった。TVシリーズもわりと好きだったけど、いきなり昭和の松竹映画パロから始まり、地味だが職人気質の演出。そして、「投げる」「受ける」のみで、コンパクトにこれだけ面白く・愛おしく作った山田尚子に乾杯!


8.『インシディアス 第二章』前作もアヴァンギャルドな映画だったが、第二章も過去の時系列を束ねつつ完璧に着地出来てたと思う。もうオープニングの夜をバッグに洋館を煽る画面から大傑作ですよ!大好き。


9.『Seventh Code』流石は黒沢清!画面がめちゃめちゃ広く感じた。それは、斜めの画面の使い方や、画面の外へのイメージによってだと思う。ロシアの雰囲気と相性抜群でしたね。


10.『V/H/S ネクストレベル』もうね、ここまでやりたい事やってくれれば大満足ですよ!期待したことを全部詰め込んでくれて、またそれ以上のインパクトを得る事が出来ました。ゾンビPOVに賛美を!あの怪獣に賛美を!


他には、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『家族の灯り』あたりが好きだったかな〜。それと『ポリス・ストーリー/レジェンド』はハードボイルドで激シブジャッキーが観れて最高だったし、『スノーピアサー』は(妄想だけど)これからスペースコロニーに乗って別の世界へ羽ばたいていくと思った。見逃したので言えば、カンヌとアカデミーをどちらも観れず、「ヌイグルマー」、「ブルージャスミン」、「モーパイ劇場版」、「タイバニライジング」あたりも未見なので下期に円盤化を楽しみに。


下期は『思い出のマーニー』(ちょっと百合っぽい?)や『GODZILLA』などの待望の新作がありますね。それと、ワンビンの新作も!アニメだと、「リリカルなのは」もあるし、まだまだ気の抜けない2014年ですね。