そもそもなんで平成と昭和が戦うの?『仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』※ネタバレあり

平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』を鑑賞してきました。

先に一言感想を申し上げると…「大、大、大満足!細かいことなんて気にすんな!」という感じ。

正直、映画の出来がいいとはお世辞にも言えない。まあ、そんなことは見る前から予想範囲内でした。だってお祭りですからね。作品のクオリティが云々よりも、平成ライダー昭和ライダー大集合を楽しむ事。昭和ライダーの変身シーンは激シブでマジかっこよかったです。

物語については、映画限定のキャラ仮面ライダーフィフティーンが死んでしまった子供を甦らすため、死者の世界の自分の子供の能力を使い、現世と死者の世界を逆転させるというもの。死者の重荷を背負う感じは、平成ライダーっぽいテーマ。そして、平成ライダーを全員集合させて、フィフティーンの野望を食い止めるのが大まかな流れ。昭和ライダーは、平成ライダーがピンチのときに、手助けをしてくれたり、何故か急に敵になったり行動がよくわからない。

終盤のある作戦のため、それまで敵にまわっていた昭和ライダーたちが平成ライダー側に付き戦うんですが、必殺技の連続にはひたすら鳥肌!興奮!このまま終わっていれば、あんまり文句言う人いなかったんじゃないかなーと。

正直、僕も不満はあまり言いたくないのですが、フィフティーンの野望を食い止めたのに、何故かまた昭和ライダー平成ライダーと対立するんですね。

一応中盤くらいで「死者への想いがこのような事件を引き起こした〜」というくだりがありましたが、事件を片付けたあとに、わざわざ対立する必要がないはず。ヒーローがこんなんでいいいのか!と怒る人はいるでしょう。

まあ、対立する理由に関しては、気合いの入っていない若者に大人がうんざりして説教垂れる構造と一緒で、特に理由もないけど「お前らの根性叩き直したるわ!!」っという単なる根性論なんですね。ゆとりゆとり言われるけど、果たしてそれは誰の責任だったのか?根性ないのは、大人の思い通りに動いてくれないのは、果たして…と言ったように、作品のクオリティに差がありますが、根底にあるのは『LEGO®ムービー』のようなことなのかもしれません。

それと、ちょっとこれは酷いなーというシーンとして、ウィザードの変身シーンを撮りたいがために、半田健人があまりにもウジウジしたキャラに見えたり、555の物語が改悪?(555は覚えてないけどそうらしい)されていたり、シリーズファンからも不評のようです。ただ、ラストのライダー大戦のオチの付け方とか笑いながら泣いてたし、個人的には楽しめました。

春休み映画としてはお祭り騒ぎのばかばかしい最高の映画だったんじゃないでえしょうか。ファンの方はぜひ!オススメです。