殺しのエンターテイメント化!『ダンガンロンパ』9話 ※ネタバレあり
春アニメあたりからかなりアニメには不真面目で、夏アニメも『物語シリーズ』の安定度に頼ったり『有頂天家族』のゆるゆるなアニメ、そして今回取り上げる『ダンガンロンパ』しか観ていません。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 PSP the Best
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ミステリーとしてはちょっと犯罪心理が弱い(あの状況ではしょうがないかもしれないけど)と思っていたんですが、9話まで観てミステリーというよりエンターテイメント化を目指しているんじゃないかなって感じました。ネタバレは避けて話するけど、9話ではある意味、普通の事件であれば警察が介在するので犯人がすぐ割れてしまうような犯行なのですが「学園に監禁されている」という状況を上手く使ったトリックを使っています。制約された条件で何かを起こそうとすると、なかなか難しいものですが、9話ではそのウィークポイントを上手く使っていましたね。
それと、全話共通ですが血がピンク=ポップ化もされていて、ちょっとエグい絵面が苦手な人にもエンターテイメントとしてハードルを下げていることに成功している。内容は、ちょっと心理戦と制約の入った『バトル・ロワイアル』なのだが、人が死ぬことによっての楽しみが生まれてくる。章の終わりの裁判で待ち受ける罰ゲームもそうだけど、007みたいに殺し方がエンターテイメント化されているので、ちょっと説明描写だったり犯行心理が弱い部分が補われている。
それにアニメ化によってもちろん声優が付く訳だが、『ダンガンロンパ』のアイコン的存在モノクマがなんと「大山のぶ代」さんだ。
大山のぶ代さんの演技はたいへん素晴らしいものなのだが、9話ではモノクマがある文章を読むシーンがあって「美声の呼び声と…」とちょっとした自虐ネタが入っているのが突き抜けている。原作でこのシーンがあるのかは知らないが、大山のぶ代さんの抜擢して成功している一例だろう。
まだまだ、あと4話?でどういう展開になるかはわからないが、ミステリーだけどゆるいのが観たい!って気分であれば是非おすすめしたい作品だと思う。なかなか面白いです。
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