アメリカンポルノ的なもの『スプリング・ブレイカーズ』を観ました。※ネタバレあり

[あらすじ]
つまらない大学のルーティンに飽き飽きしている女の子4人組は、刺激を求めて春休みにフロリダ旅行を計画。資金調達のため強盗を計画すると予想外に成功し、訪れた春休みでは存分にハメを外しつつ大いに楽しんでいた。そんな中、自分のことをエイリアンと名乗る外見がいかつい男(ジェームズ・フランコ)と出会ったことで、4人の運命が狂い始めていき……。

[感想]
誰しもがルーティン化された退屈な毎日に嫌気がさして、自分探しの旅だとかを始めたり、現実逃避をすることばかり考える。その飢えきった心に、蜃気楼のように現れるスプリング・ブレイク。やかましい電子音とはじけんばかりのおっぱいと金髪ギャル。僕は最後までハーモニー・コリンが何撮りたいのだかよくわからなかったけど、音楽の繋ぎが見事だった。人生のなかで、スプリング・ブレイクなんて言ってしまえば一瞬の出来事である。その一瞬の間にルーティン化されていた毎日を今後も生き抜く為、若者たちはばか騒ぎをして夢の時間を過ごす。その一瞬とも言えるスプリング・ブレイクが凝縮された曲選だったと思う。

4人のギャルたちは、黒髪、赤髪と脱落をしていき、最後に生き残るのはステレオタイプな金髪ギャル二人組。別に洋物とか観ないんだけど、ハーモニー・コリンアメリカの安っぽいポルノをこの映画で表現していたんじゃないかと思う。最後あっけなく殺される男をみても、金と女と麻薬的な馬鹿男であり、女が主人公=ポルノという図式で、あっけなく殺し、主人公は女優よ、と言いたかったんではないだろうか。

まったくハーモニー・コリンは何したいかわからないけど、映画館にギャルが溢れかえっていたからよかったと思います。