今、観ておくべきアニメ『リトルウィッチアカデミア』語り直し

GW中に実家に帰省して友人に会ったたびに、「リトルウィッチ アカデミア観たか!?」なんて聞いてまわっていた気がします。それほどまでに、面白いし、youtubeで無料で公開されているので、是非観てほしいアニメです。

リトルウィッチ アカデミア』をおさらいすると、今年のアニメミライ2013で公開された4作品中の1作品であり、若手クリエーター育成のための場で作成されたものですが、ものすごくアニメ的クオリティが高かった作品です。僕も当ブログのエントリーでアニメミライ2013を取り上げたときに、一番面白くて唯一続きが気になった!と書きました。
なんでこんなにもクオリティが高い作品が生まれるのかなと、wikiなどで調査してみると、なんでも『リトルウィッチ アカデミア』の制作会社トリガーは、あの気合いと”熱血だけ系”ロボアニメ『天元突破グレンラガン』のスタッフが作った会社らしい。トリガーさんの他の作品は観たことがありませんが、グレンラガン?そりゃ納得。


(26分程度の作品です)

特に僕が好きなシーンは、最初のシャリオが登場して敵を倒すところで、アッコが思わず顔を手で塞ぐシーンなんですが、「これは、アニメだー!!」と心の中で叫んでしまいました。近頃で言えば、PTAの『ザ・マスター』でのフレディの走り去るシーンや、レオスカラックスの『ホリー・モーターズ』メルドの墓地荒らしシーンや、インターミッションのアコーディオン演奏シーンに「これは映画だ!!」という強烈な印象を与えられたように、『リトルウィッチ アカデミア』の始まったほんの数分のシーンに心を鷲掴みされ「これは、アニメだー!」と”確実に絶対的なアニメ”であるという感動を受けました。
その後のダイアナとの確執シーンもよくある使い回された件ですが、1シーン目のシャリオを観ているシーンでしっかりと子供の頃のダイアナを書いていることで、その後のストーリーに説得力が生まれます。(2回目の鑑賞で居場所に気づきました)
その後の、ホウキで空を飛ぶ演習や折れちゃったホウキを繋いで上手く飛べなかったりするシーンは、なんとなくジブリの『魔女の宅急便』を想い浮かべます。直接的なオマージュではないだろうけど、確か、『魔女〜』でキキが自作したホウキの紐部分はピンクで、『リトル〜』でアッコが乗っていたホウキもピンクの紐でした。(実際にキキはお母さんのホウキを使っているので関係ないでしょうが)

躍動感のあるアクションシーンの連続でテンポの良い展開に、キャラクターたちの表情は『トトロ』のトトロやメイ、『魔女〜』のキキやらを想い浮かべずにはいられなかったし、最後は封印されていた凶悪な竜を倒して終了するという、実に綺麗な着地をしています。
それと僕が感じたのは、ストーリーの王道さキャッチーさに対して、アッコやらのキャラクターデザインが妙にセクシーで大人びているなという印象を受けました。普通ならもっと可愛らしいデザインでも良いと思うんですけど、そのセクシーさが作品のバランスを保って要るんじゃないかと考えたりします。

劇場とyoutubeで1回ずつしか観ましたが、是非”無料”!の今に是非とも観てほしいアニメです。あんまり絶賛しすぎると回し者なんじゃないかと思われますが、僕はあくまでも一人のアニメファンとしての感想ですので。

今後も続編を期待せざるを得ないクオリティの高い、現代アニメでした。