『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 永遠の物語』を観ました。※ネタバレあり

[あらすじ]
温かな家族や美樹さやかといった親友に囲まれ、平穏な日々を送る中学2年生の鹿目まどか。そんな彼女のクラスに、暁美ほむらという少女が転校してくる。とある晩に見た奇妙な夢の中で出会った少女と彼女の容姿が同じことに気付いたまどかは、ほむらから謎の言葉をささやかれて困惑する。そんなある日、奇妙な生物を襲うほむらを見掛けたまどかは、彼女を止めようとするうちに異様な空間へと迷い込み、恐ろしいクリーチャーに囲まれる。そのとき、まどからの前に魔法少女を名乗る巴マミが現われる。(yahoo映画より)

[感想]※前編の感想も混在しています。
109シネマズ名古屋にて、2ループ目に行ってきました。1ループ目から書こうと思っていたんですが、3連休お金なくて旅行にもいけないから、2ループ目行きますかと、前編&後編を観てきました。

はじめに観たときは、TVシリーズとどう変わってるかなとか、アフレコとりなおししているから、あおちゃんの声が!千和さんの声が!とかすっごく集中してしまって泣きたかったのに泣けなかったんです。今回は、泣くぞ!泣くぞ!と妙な意気込みの中鑑賞。
やっぱりどうしても気になってしまったのは、前編の夢シーン(1ループ前)カットの件。監督によると、まどかの物語だから〜とか、まどか主観だから〜とかでカットしたらしいですが、あのカットはやっぱり必要だと思います。まあ、TV版の勢い的な部分を象徴している感じもしなくもないですが、あのカットがないとその後の「夢の中で会った、ような‥」が生きてきません。
しかしながら、ネットでの”ほむほむ”人気はすごいもので、「これは、ほむらの物語だ!」とか言う人がいるからかは知りませんが、「これは、まどかの物語なの!」と監督は言いたかったんじゃないかな‥(特にメガミマガジン12月号のあおちゃんと新房監督の対話読むとそんな気がします)
僕もまどかの物語だと思ってるけど、ほむほむファンなので、ほむほむ視点でしかこの作品の感想が書けません‥‥

今回、改めて劇場版みて、ループするたびにまどかが変わっていく様を観ていて、僕が同じ立場だったらすごく辛かったんじゃないかなーと思いました。何度繰り返しても、あの時、保健室に連れて行ってくれたまどかは何処にもいなくて、出会うたびに変わっていくまどか‥‥
そんな立場になったら発狂もんですよね。なんで?これで何度目って‥‥
ただ、ほむほむは希望という名の呪いにかけられてしまっていたから、”まどかを救済する”という目的以外は考えられなくなってしまった。
でもたまに、まどかに魔法少女になった理由をきかれたり、まどかに優しくされたりすると、自分の足下が崩れさっていくというか、自分と違う時間軸にいるんだと改めて感じてしまう‥‥
そんなほむほむに感情移入してしまって、前編の最後のシーンはうるっときてしまいました。

10話以外は大体再アフレコしているという事で、声優さんの頑張りも気にしながら観ていましたが、やっぱりほむほむ役の千和さん凄いなー。僕はまどか(悠木碧)の声が好きだし、泣きシーンとかなかなかやるなーと思ってるけど、千和さんはその上行くもんなーというか泣き演技は天下一品だと思う。10話はうるっとくるし、コネクトながれる瞬間もやばかった。
まどかは、「叶えてよ!インキュベーター!!」が力が入っててすごく良かったなー。

後は、TVシリーズからいい演出だと思ってるんですけど、

このほむほむ家のぶら下がった?絵演出が素晴らしいですよね。両者の想いとか思い出を描いているんでしょうけど、まどかはほむほむと会って日が浅いから、どんびき!笑 で、何も描かれていませんが、ほむほむは何度も繰り返しているし、ほむほむにとってまどかは一番大切な希望なので、絵には思い出が詰まっています。
このすれ違い演出が劇場大スクリーンで観るとぐっと生きてくるんです。※目から汗かいてました‥‥

まどかは勢いの他にも、細かい演出とかが丁寧に作られていたので、成功した作品だったんじゃないかなと思うのです。
結末は、賛否両論になりがちですが、個人的にお話としてはOK(だってあれ畳みようないし‥)、ほむほむファンとしてはNG的な気持ちがあります。
只、まどかと一緒に入れればいいだけなのにって、中学生にしては途方も無い選択をまどかは背負ってしまって、それ故に、ほむほむも永遠の呪いがかけられてしまった。劇場版になってOPでちょっと救われた感があったので、良かったんですが、3作目の『叛逆の物語』ではどうなるのでしょうか。
本当に救われてほしいなと、2013年が待ちどうしい映像体験でした。

第一段特典の色紙!これはありがたい!

第三弾特典のクリアファイル!前編後編みると絵がつながる仕組み。