『へルタースケルター』を観ました。※ネタバレあり

厚化粧たっぷりのやかましい映画

[あらすじ]
 トップモデルとして芸能界の頂点に君臨し、人々の羨望(せんぼう)と嫉妬(しっと)を一身に集めるりりこ(沢尻エリカ)。だが、その人並み外れた美ぼうとスタイルは全身整形によってもたらされたものだった。そんな秘密を抱えながら弱肉強食を地でいくショウビズの世界をパワフルに渡り歩く彼女だったが、芸能界だけでなく、世間をひっくり返すような事件を引き起こし……。(yahoo映画より)

[感想]
 初日の朝一ということで、混雑しているかと思っていたら、ガラガラでした。パルコとタイアップしているってのにあんまり若い層はいなかったと思います。今回の映画は、沢尻がどこまで脱いでるの?って話題が強かったですね。それと、沢尻の境遇がりりこに似ているとか(全くにてないと思うけど)、そんなのが重なりあって結構な話題作になっていたと思ったけど‥‥

蜷川実花が好きじゃないので、さらっと書きます。

まず、画がうるさすぎる、そのために、音楽さえ雑音として聞こえてきます。これは、蜷川実花のスタイルなのでこれが嫌いな人はどうしようもないけど、僕は大嫌いです。蜷川実花の写真も好きじゃないし。
画も音楽もうるさいから、すぐ飽きる。やりたいことはわかるんだけど、どうでもいいし、本当にしっちゃかめっちゃか(へルタースケルター)だ。
僕は原作読んでいないので、なんとも言えないけど、麻田が邪魔な気がしました。というか、世の中自分の手中にあって、それっぽいこと話すやつが嫌いなだけなので、趣味の域ですが、あいつ嫌いです。
それと、りりこにも共感は出来ない。自業自得に滅んでいくやつの孤独とかどうでもいいし、自暴自棄になるシーンとかは冷めた目でみてしまった。
よくも悪くもサブカル漫画臭が拭えてないんだよね。

これ以上書くと文句しかかけないのでやめます。良かった点と言えば、水原希子インパクトはすごいね。モデルとしての存在感が圧倒的なのでその場に立っているだけで沢尻エリカを凌駕しちゃってる。
あとは、沢尻のヌードは結構気合いはいってましたね。いきなり窪塚とのSEX!哀川翔とのSEX!SEXシーンもそろそろ終わるだろと思ってみててもなかなか終わらない‥‥このままAVとして終わるのか?とビビったほど。でも大してエロくはなかったね。

一番びっくりしたのは、浜崎のエボリューウォンが流れたこと。久々に聞いたら勢いがあっていいなーあのままエンドロールいけばもっとよかったなーと思ったら、よくわからないクラブに沢尻‥‥沢尻‥‥

ようするに、個人的に嫌いな要素たっぷりで、ダメダメから抜け出せませんでした。あと、これ語るなら80分で十分だと思うよ!よくもわるくも、しっちゃかめっちゃかだった。

評価点:32点

[作品概要]
作品名 :『へルタースケルター』
監督  :蜷川美花
製作年 :2012年
製作国 :日本
上映時間:127分

[関連作品]
『私が、生きる肌』('11):整形というキーワードで言えば、本作でないでしょうか。というか性別さえ超えちゃってるし、しっちゃかめっちゃかや。
ブラック・スワン』('10):ニナミカも少しは参考にして作ったんじゃないかな。
ブギーナイツ』('97):ポールトーマスアンダーソンのAV男優の栄光転落を描いた傑作映画。これが一番近しく感じたかな〜。