『ファウスト』を観ました。※ネタばれ有り

もう少し、キャッチーに仕上げても良かった気がする。

[あらすじ]
 19世紀初頭のドイツ、ファウスト博士(ヨハネス・ツァイラー)は、助手(ゲオルク・フリードリヒ」と共に「魂」のありかを追い求めていた。だが、人体のどこにも魂は見つからず、落胆する博士に助手は人々に悪魔だとささやかれている男(アントン・アダシンスキー)の存在を伝える。研究費も使い果たした博士はうわさの高利貸の元を訪れると、金は貸せないが違う形で協力をすると言われ……。

[感想]

 ”「夢を見させる映画、泣ける映画、笑える映画もあれば、一度観たら人生が変わってしまう映画もある。これはまさにそういう映画だ」−ダーレン・アロノフスキー−”

この言葉は、ダーレン・アロノフスキー※『レスラー』(08年),『ブラックスワン』(10年) がヴェネチア国際映画祭時に言った言葉だとか。(ちなみに本作は、金獅子賞を受賞しています。)ある意味この言葉はあっていて、映画館で初めての体験をしてしまいました。はい‥‥、寝ました。別に下らなかった映画だとか、駄目だったとかではないんですけど、単なる寝不足が原因です。

ファウスト』と言えば、超有名ですがゲーテが原作です。高校の時に読んだきりで、当時はかっこつけて読んでいた事もあり、チンプンカンプンだった記憶しかありません。多分この映画を観にいく上で、少なくとも原作に目を通しておくべきだと思いますが、それでも、ちと難解だったと思います。と言っても、僕は140分の上映時間の60分程度は爆睡していたので難解だったかも分からなかったほどです。起きたら可愛いねーちゃんが出ていたので、目が覚めた訳で‥‥

途中の記憶がほぼない中、他のブロガーさんの批評とかを観てみると、本作では、悪魔=高利貸とされておるようです。僕の記憶と繋ぎ合わせると、魂の研究をしていたファウストが、お金に困り高利貸と契約をする。そして、ある女の子に恋をして、最後は‥‥と言った風で、一見どこにでもあるような基本的なシナリオだけど、表現方法が高尚なのと、少し近寄りがたい雰囲気と、とっつきにくい作品だったと思います。それ故に、合う人には物凄いシンクロ率が計測出来そうな映画でした。
 映画を観なくてはって気持ちは強くても、寝不足の日には観にいくのはやめましょう。体調万全にして挑むべき映画です。

評価点:40点

個人的に、『ファウスト』をギャグっぽく、しかも哲学さを残しつつみたいな映画を撮ったら面白そうだなと思いました。

[作品概要]
作品名 :『ファウスト
監督  :アレクサンドル・ソクーロフ
製作年 :2011年
製作国 :ロシア
上映時間:140分