『劇場版 神聖かまってちゃん /ロックンロールは鳴り止まないっ』入江悠 2011年 89分 (ネタバレ有り)

二階堂ふみが可愛かった。

[あらすじ]
 プロ棋士になる夢を抱く女子高生の美知子(二階堂ふみ)は、彼氏に「神聖かまってちゃん」のライブに誘われるが、その日はアマ王座決定戦の決勝戦だった。一方、昼夜を問わず働くシングルマザーのかおり(森下くるみ)は、神聖かまってちゃんのネット動画に夢中な息子が保育園で問題を起こして厳重注意を受けてしまう。

[感想]
 僕は、かまってちゃんのファンではないし、入江悠監督もSR3は良かったけどSR1はそこまで好きじゃなかったので、期待値は低く観たんですけど悪くはなかったです。ストーリーは、”まともな人間が最低な人間によって居場所がなくなり閉塞感を感じながら、状況にのまれず希望に向かう群像劇”です。”音楽”を題材とした映画としては、そこそこの出来だった風に味付けされてますけど、群像劇としてはまだまだな気がしました。
母子家庭の現実、薄っぺらい彼氏がモテたり、幼稚園での騒動、上層の圧力への抵抗。どれもこれも突っ込みが甘かったです。もう少し派手に幼稚園でかましても良かったかな〜。二階堂ふみの自転車げ爆走シーン、森下くるみのストリップシーンなんかは良かったと思います。
 どうしても好きになれないのは、ラストシーンになるのかな。”音楽”を題材にしているので”音楽の力”は体感できましたよ。最後のお兄ちゃんの扉が開いたのは”希望”なんだろうけど、別に要らなくね?って感じました。もう少し兄貴のことを掘り下げてるなら気持ちあの演出はいいかなとか思いましたけど、いい風に作りました感がちょっと出てるよねー。二階堂ふみに関しては、”音楽”がらみが関係ないラストですよね。ちょーと、全体的に薄い出来になっている事に、残念だなと感じてしまいました。でも、まあかまってちゃん好きとかにはいいんじゃないでしょうか。一番良かったのは、二階堂ふみちゃんが可愛かったってことかな。『ヒミズ』よりも可愛く撮れてるよ!

評価点:45点