『ドライヴ』を観ました。(センチュリーシネマ)

あらすじ:天才的なドライブテクを武器に、昼は映画のカースタント、夜は強盗逃し専門の運転手をしているドライバー(ライアン・ゴズリング)。ドライバーはアイリーン(キャリー・マリガン)にひそかに思いを寄せていたが、彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいた。ある日、服役から戻ってきたスタンダードがガレージで血まみれで倒れている姿をドライバーが目撃し……(yahoo映画より)

感想:カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品。導入部のシリアス展開、「俺は5分しか待たない」と口数の少ないクールな主人公、緊張感ある映像と頭出しは凄く良かったと思う。そこから何故か隣人に恋をする主人公。この辺からあれ?あれ?感が募ったけど、まだ前半は観れた。ちなみにその隣人がキャリーマリガンです。キャリーマリガンと言えば、少し前に公開された『SHAME』でいい脱ぎっぷりや、中々な歌声を披露していましたが、本作は子持ちのビッチ女。夫が何年捕まってたかしらないけど、いい男みつけて即仕事場いくとかどんな女なんやら。それでもって、キャリーマリガンに惹かれる主人公のだささ。緊張感あるカーチェイス、ポーカーフェイスっぷりは何処へやら‥‥。「まだ観れた」ってのは個人的にここまでで夫が帰ってきてからがめちゃくちゃ。多分、映画の設定で音楽ガンガンならしてパーティーしているやつは、すぐ死ぬんでしょうね。登場シーンから、明らかに”死相”(死亡フラグ)たってるし、気づいたらボコられてる。しかも、導入部で夜の強盗シーン出しといて、ここで昼間にやる意味あるんだろうか?絶対殺されるやん。あれよあれよの間に主人公も調子にのってきたらしい、モーテル?で襲撃されるが大勝利!血だらけで振り返るシーンでは思わず失笑してしまいました。襲撃シーンをギャグぽく見せられたらね。そっから後もひど過ぎて観てらんない。特に、伏線の為にわざわざレーシングカーの件を入れる必要があるのかと言うこと。あんな件を入れるから、小さい世界でのお話に見えちゃうし、ラスボスが「女は救えるが、一生後ろが気になる(こんな感じの台詞あったと思うけど)」って台詞はくんですけど、身内ばっかり出てきてる中で、全然説得力ねえよ!って。勝手に殺し合ってろよって感じでした。結局、シリアス感を全体に匂わす為に、導入部があって、本当は、バイオレンスやりたかったんだけなんかな‥‥。犯罪絡みで言うと、今年だったら『アニマルキングダム』のほうがしっかりしていたし、この映画は詰め込み過ぎで駄目ですね。

評価点:31点