『ダークナイト』を観ました。(BD 3回目)

あらすじ:悪のはびこるゴッサム・シティーを舞台に、ジム警部補(ゲイリー・オールドマン)やハービー・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマンクリスチャン・ベイル)は街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。

感想:クリストファーノーランによるバットマンシリーズ第二作目『ダークナイト』。この作品で”リアル”アメコミヒーローを不動のものに。
個人的に凄く大好きな作品で、今回で3回目なんですが、やっぱり面白いですね。1、2回目は、あまりにもの面白さにすげーすげー!とくっさくっさの”私が罪をかぶる”って台詞に陶酔しちゃってたりしてたので、冷静に観てみようと再度観てみました。(ちなみに次作『ダークナイトライジング』は今年夏公開です)
何よりもまずインパクトが強いのが故ヒースレジャーが演ずるジョーカーでしょう。3回観てもジョーカーのインテリジェンスな純粋悪は圧倒的な存在感で、バットマンが陰に潜んでしまうほどです。結局オチ的にみても今回は、ジョーカーの圧勝でしょう。捕まった捕まらないとは別にして、観客の心を鷲掴みにしたし、映画のテーマを観ても彼が圧勝です。もし、アルフレッドが朝食を運ぶシーンで、レイチェルの手紙を見ていたら、取り返しのつかないくらい絶望してバットマンになんてなる気が失せていたはず。少し話が脱線しますが、この作品後ヒースレジャーは急性薬物中毒で亡くなっています。確か、映画評論家の町山氏が、役に入り込むあまり、狂ってしまいなんて言っていましたけど、俳優って精神的にも負担がかかる仕事なんすねー。あーこわいこわい。ここまで褒めちぎったけど、一つ言うとすると、ジョーカーは圧倒的な存在だったけど、もう少し圧倒的に悪に撮って欲しかったかなと3回目で感じました。確かに残虐で狂っている悪そのものなんだけど、圧倒的不快ってほどでもなくて、映画をさらりと観れてしまっている自分がいるなーって気づきました。もっとカルト人気が出るくらい悪にしても良かったんではないかと。それで、もう少し短くしてね。でも、このさらりと不快なく頭の良い作品を作れるってのがクリストファーノーランの持ち味なんだし、文句を言ってもしょうがないかな‥。あーあと、一つあった。レイチェルなんだけど、妙にセクシー(尋問してるときとか)に、描いているのはなんでなんだろうか。まあどうでもいいんだけど。
後凄いのはなんと言っても映像だろうな〜。IMAXカメラで撮られたと言われるシーンは圧倒的な美しさだし、映像だけ観ててもワクワクドキドキさせてくれる。美しい映像でよりいっそうこの作品のテーマを強調出来てると思うしね。何回でも観たくなるいい映画でした。

評価点:93点

今年夏公開『ダークナイトライジング』も楽しみ。