『アニマル・キングダム』を観ました。(ネタバレ有り)

ここ2、3日は、名古屋でも積雪15㎝(6年ぶりに積もったらしい!)を記録するなど、日本列島は大寒波に見舞われています。(温暖化とか糞食らえですね)暑いより寒い方がマシな僕としては、ずっと秋みたいな気候で過ごしたいんだけど、上手い事夏と冬バランスよく一年平均してほしいな。さてさて、2月一本目はアニマルキングダムです。


あらすじ:メルボルンに暮らす17歳の少年ジョシュア(ジェームズ・フレッシュヴィル)は、母親の突然死により祖母ジャニーン(ジャッキー・ウィーヴァー)の家に引き取られる。しかし、その家の家族たちは凶悪犯罪で生計を立てるならず者ばかりで、祖母自身が裏ですべてを仕切っていた。やがてジョシュアは、一家の壊滅を狙う警察と家族のきずなとの間で板挟みになっていく。(yahoo映画より抜粋)

感想:名古屋初日ともあり、殆ど満席。タランティーノが2010年ベスト3?に選んだとかなんだとかで、結構話題作だったらしいですけど、名演の1Fで公開か‥‥。(狭くてあんま好きじゃない)
肝心の内容は、不運な少年が、突如変化した生活環境に、苦しみ悩んでいくけど、最後は自分の足で自分の居場所を見つけるというお話。もう少し、バイオレンス色が強い作品だと思っていたけど、意外とドンパチは少なくて、犯罪者家庭の日常を細かく描写しています。登場人物たちが、きわめて糞野郎ばかりで、過保護な母親の下で温々育った、大人になりきれない子供たち。まあいくら糞野郎ばかりといっても、冒頭の警察の横暴にはびっくりした。警察は殺すのが仕事じゃなくて、逮捕するのが仕事なんだから、いくら犯罪者でも無抵抗な奴にいきなりぶっ放すなんてね‥‥。しかし、虚勢をはっていても人間ってのは弱くて、チンピラたちに、”上だという事を教えてやれ”と、銃を向けていても、警察に追われればめちゃめちゃビビって敵船逃亡する。家族団らんのシーンで、一人が”何か聞こえないか?”と家族全員をビビらしたりと、犯罪者の日常、人間の「弱さ」をリアルに表現出来ていたと思います。良かったんだけど、個人的にはもう少しドンパチしてほしかったなー。やや、物足りなさを感じてしまいました。
評価点:57点