「月光ノ仮面」を観ました。

今年二本目は、板尾創路監督作品二作目の「月光ノ仮面」です。(ネタバレ有り

あらすじ:戦後2年が過ぎた昭和22年のある晩、擦り切れた軍服を身に着けた男(板尾創路)がふらりと町に現れる。彼はいきなり寄席小屋に入って高座に上がってしまったため、噺(はなし)家たちにつまみ出されてしまう。そこに偶然弥生(石原さとみ)が通りかかり、その男こそが戦前に一世を風靡(ふうび)した若手落語家で、彼女のいいなずけだった森乃家うさぎだと明言する。(yahoo映画より抜粋)

感想:昨年は、邦画0本でしたが、今年は早くも二本目です。板尾の映画は初めて観たんですけど、前作はまあまあ良かったみたいですね。今回の「月光ノ仮面」はというと、正直面白くなかったです、凄く面白くなかったです(二回言います)。戦死したはずのうさぎ(板尾)が戻ってくる、しかし、何かおかしい。確かに「戦死」したという情報が前提としてあるからなんだけど、みんななにかヨソヨソしいというか、なんとなくあんた誰?雰囲気が終始漂っていた。ここで、寝不足の僕は石原さとみがうさぎにレイプされるまで目はさまさずに‥‥。その後、こいつ本当にうさぎなん?って言う話が進んでいって、やっぱり本物のうさぎ(なんと板尾は偽物だったのだ)が現れる。ここで一つの疑問が生じる。何故板尾をうさぎだと思ったのか、二年の時を経ていても人間そんなに変わらないだろうし、正直その後登場する本物(浅野忠信)とも似ていない。石原さとみだって良く知らない板尾にレイプされるなんて馬鹿な話だと思っていたけど、石原さとみの「このとのところずっと満月なの(こんな感じかな?)」の台詞があるように、この世界は多分現実ではないのである。池と満月の青白い光(死後の世界と言うか、死を表しているのかな?)、戦後二年後に軍服であらわれるうさぎ、知人も客もうさぎの顔を良く覚えていない、最後の乱射シーン(最初は爆笑を表してると思ったけど、違うな)含め、うさぎは死んでいるんだなと思わせる。そーすれば顔がわからなかったのも理由がつく。やっぱり戦死の通知は間違っていなかった。ぱっとまとめてみりゃ、何となく面白そうに思えるけどやっぱ駄目やったな〜。死んでるって言うのがわかるまで「顔」がわからない理由とかが解き明かされんかと思ったけど、そーでもないし。なんかやりたい事やっただけな感じだわ。数秒でも画面に惹き込まれなかったし、いいなーって言う画も全くなかった。
個人評価点:15点