オマージュのオマージュ?キムタク感の皆無『安堂ロイド』※ネタバレあり

映画や読書ばっかりしていて『半沢直樹』や『あまちゃん』は全く観てなくて、なんでこいつら「倍返しだ!!」とか「じぇじぇじぇ」言ってるんだろうって完璧に時代に乗り遅れていた僕ですが、キムタク主演!しかもアンドロイド?SF?と、日曜9時によくわからねードラマやるじゃんと鑑賞。

まず、ぱっと思いつくのが「平成仮面ライダー」で、それを1時間ドラマで表現しようと思われる。まあ庵野さんが絡んでいればそうなるのも必然なのかな?とも思えるのだが、特撮ものを1時間×12回でやるってのはかなりハードルが高いんじゃないかな。1話だけ観ていると、面白いには面白かったように感じるけど、多分普段映画とか特撮ものやアニメをあまり観ていない人からすると退屈で、「キムタク」主演作として観る人も「キムタク」感の皆無に戸惑うんじゃないだろうか。

「キムタク」と言えば、どんな配役でも「キムタク」的な存在だし、TV界のヒーローなのだが、『安堂ロイド』ではヒーローになりたいキムタクなのである。それに何度も発せられる「勝つまでやる」正直すごくダサいんだけど、あくまでもTV的な台詞回しで、未来から指令を受けたアンドロイドが”任務遂行を果たす”という表現の一つとして「まあ、、、」100歩譲ってありとしよう。(いずれ聞き慣れるでしょう)

まず冒頭、未来から来たアンドロイドに命を狙われアンドロイドに助けられると言えば、まあ『ターミネーター』だし、SFもので空港で殺されるのは『12モンキーズ』っぽい。(最終回で空港でアンドロイドが本物助けて、一昔前の空港ハッピーendとかアリじゃねーの?)
将棋のネットゲームで「バレエメカニック」ってHN使ってるのは、エウレカの48話のオマージュでヒロインを救済ってことを意識付けしたのかな。エヴァのオマージュと言われたエウレカのオマージュ、オマージュのオマージュになってしまうな。(庵野さんが絡んでると色々考えてしまう…)
キムタクと柴咲コウがキスするシーンは、旋回で撮ってて『アイアンマン3』だったり『愛のメモリー』あたりを思い出した。(さすがに花火演出はなかったがな!それだとモロに『アイアンマン3』)
アンドロイドの癖に銃で殺そうとするのは、なんだかなーと思ったけど『ターミネーター』でも使ってるしいいかなと…
ラストバトルシーンは、首絞め、地面に殴りつけるところや暴走モードっぽいキムタクにはエヴァっぽさを感じました。

※少し脱線:キムタク感の皆無=アイデンティティを無くしてしまったキムタクがヒーローになりたいとアイデンティティを探し求めるお話か…?やっぱり『アイアンマン3』っぽいな。最終回でキムタクになるはずだよこのドラマ。

ちょっと自分でも強引に感じている点はありますが、様々なジャンルのオマージュをふんだんに1時間ドラマとして表現しているんじゃないかなーと色々考えているうちに1話が終わってしまったので、楽しんだのか楽しんでいなかったのか微妙な線ですが、2話以降も観てみようと思います。

ただ、鎧武の出来がいいせいか、ちょっとインパクトが弱いですよね。それとオマージュどころが古くさい。ドラマに特撮・アニメぶっこんだのは面白い試みだけどさ…そう言う点だと日曜9時というより、深夜や日曜9時くらいにやれば良いと思うな。多分世間は『半沢直樹』のフィルターがかかっているので、これを一般層がどこまで支持出来るかが見所ですね。事実上『仮面ライダー鎧武』との戦いなのですが、エンタメとして何処まで昇華出来るか…まあ、今後期待!ってことで。

12モンキーズ [DVD]

12モンキーズ [DVD]

交響詩篇エウレカセブン DVD-BOX 1 (期間限定生産)

交響詩篇エウレカセブン DVD-BOX 1 (期間限定生産)