時にファッションは、映画や音楽よりも狂気となり得る。

凄く衝動的な文章になってしまいますが、先週眼鏡を新調してあがってきた眼鏡を引き取りにフェイシャルインデックスニューヨークさんに向かって栄をプラプラ歩いていたんですけど、目の前にこの世の者とは思えない(言い過ぎ)くらいお洒落な人がいて、眼鏡取りにいってからTシャツ買おうとか考えてたんだけど、すべてぶち壊されてしまった。何みてもその人の真似事みたいになるし、意識を遠ざけても無意識が介入してくるし、こないだの『アイアンマン3』じゃないけど、自分のアイデンティティーが危ぶまれたんですよ。ファッションであそこまでショック受けたの初めてで凄く辛かったです。

ただ、その人の格好は、生成りのTシャツに、ダサいくらい色あせたデニム(デニムじゃないかもな)にピンクのスリッポンで、リュックを片方にかけているスタイルと一見というか、普通に見ればお洒落とは対極な存在に見えるんですけど、すごくお洒落。たぶん意識的にやってるんだろうけど、お洒落に興味がない人から見れば”無意識のダサさ”しか感じないコーディネート。ストラトやべえとか言ってたらあそこまで到達出来ないな。彼の空間だけ結界張られてて歪んでみえたもん。間違いなく”ネクストレベル”に達している人で、他を寄せ付けない力の持ち主‥‥

気がつけばサングラスをかけたいとか(その人はかけてなかったんだけど)、わけのわからない状態に陥ってしまい、自分のアイデンティティーが危ぶまれたので眼鏡受け取ってプラプラして帰宅しました。

そして帰宅して観たのが、買ったまま観てたかった『悪魔のやから』これもアイデンティティーが危ぶまれるストーリーなのですが、今の自分にぴったり過ぎる映画で、主観通り越して客観的になれて観てよかった。助かったよファスビンダー

元々、新調した眼鏡ネタでも書こうとしたんですが、衝動的に書き過ぎたので別のエントリーのときに書きます。