アニメミライ2013を観ました。※ネタバレあり

ゴンゾ『龍−RYO−』

[あらすじ]
慶応2年(1866年)尊皇攘夷、倒幕、佐幕さまざまな思想・主義に日本が揺れていた時代。恩人である坂本龍馬中岡慎太郎を護れなかった事を強く悔やむ少年・RYOは、嵐の蝦夷江差沖にて座礁した五稜郭政府旗艦・開陽の傾く甲板で土方歳三と対峙する。

[感想]
あらすじでラストのオチを語っちゃっている問題なのですが、作品自体のクオリティはまあまあだったんじゃないでしょうか。
僕がこの作品に感じたのは、25分で勝負しにきていないなと。(アニメミライは全作品25分の制限時間で制作されています)
正直、脚本としては、あまりにも唐突だったりさらっと描き過ぎたりしていて倍速してアニメを観ている気になりました。
話のボリューム的に、25分という制限時間内でかたをつけるのが凄く難しい作品と感じましたし、もとから1クール2クールの話を1話に凝縮している感じが否めませんでした。
といっても、画は綺麗でしたし良かった点はありますが…
1クールとか2クールで観たくなるような内容でしたね。それにしては、作品に惹き付けるようなアイテムが物足りなかった気もしますが。


ZEXCS『アルヴ・レズル』

[あらすじ]
西暦二〇二二年。神経細胞を模した極微細無線通信装置「ナーヴセラー・リンカー・ナノマシン(NLN)」が完成。NLNにより、意識とネットワークをシームレスにリンクさせることを可能にした。 だが、人と機械の垣根を崩すその技術は、数万もの人の意識をネットワークの彼方へと喪わせる災厄「アーリー・ラプチャー」を引き起こし――。

[感想]
よくわからない専門用語でいかにもな雰囲気を作って、作品の世界に没入させるのはよくある手法ですが、個人的にはあんまり好きじゃなくて聞くのもいやになってしまったりします。
この作品に関しては、よくわからない専門用語も出る上に、構造的にも最初はよくわからない感じでスタートします。
ストーリーの大枠がわかる瞬間も、ふわっと描かれていて爽快感が全くないのです。
街の背景だったりは、いかにも近未来的な絵ですがあまり新しさは感じないかもしれません。
トリッキーな事をするならもう少し攻めが必要だし、脚本の見直しも必要だし、全体的に説得力が感じませんでした。
それと個人的に気持ち悪い話だなあと思って、苦手だった。


マッドハウス『デスビリヤード』

[あらすじ]
「ここがどこなのか、という問いにはお答えできません」
「これよりお二人にはゲームをして頂きます」
「ゲームは命をかけて行なって頂きます」
「そして、ゲームが終わるまで当店から出ることはできません」
強制的にルールを課せられた男二人。
やがて剥き出しになっていく人間の本性。
デスゲームの果てに待ち受けるものは?

[感想]
絵にしろ、脚本にしろ全作品中で一番平均以上の点数をあげられそうな作品でした。
正直、オチは結構序盤に読めちゃうんですね。結構ありきたりな話だと思うし、オチだけ観ている人だったりすると全然面白くないじゃんとか感じるかもしれませんが、背景のシンメトリー表現だったり、絵が凄く綺麗で魅力的な作品でした。
むしろオチは1話でばらしといて、色々な人物使って複数パターンの話が作れそうだなーと感じましたし、まあまあ良かったと思います。



トリガー『リトルウィッチアカデミア

[あらすじ]
幼い頃に見た魔法ショーで魔法の魅力に取り憑かれ、ヨーロッパの魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。大きな期待とは裏腹に日々の授業は意外と退屈。保守的な魔法界の雰囲気を打ち破り、魔法に夢を取り戻そうと張り切るアッコだが、周囲の目は冷ややかで授業でも空回りの連続。唯一の味方はルームメイトで親友のロッテとスーシィの2人だけ。 そんなある日、学校でとんでもないハプニングが発生。思いがけず事件解決の鍵を握ってしまったアッコは、ロッテ、スーシィ達と共に学校崩壊の危機に立ち向かう!

[感想]
全作品中で一番面白かったし、一番興奮したし、唯一続きが観たい!と思わせてくれた作品。
よくある魔法少女ものだったり、設定はハリーポッターちっくなんですが、導入部の作画、表情表現が素晴らしかったです。
主人公のアッコが魔女に憧れる瞬間のシーンなんですが、アッコの表情だったり手の仕草だったりがあまりにも完璧過ぎて‥‥少しジブリちっくな表現に感じたりもしましたね。
ストーリー自体も25分の制限としてはまとまりがあったし、絵も動くし言うことなし。
1クールでもいいから是非続きを観たいと思わせてくれたいい作品でした。