『ベルフラワー』を観ました。※ネタばれ有り

その恋は、火炎放射器の炎のように燃え尽きる。

[あらすじ]
 『マッドマックス2』を愛し、悪の首領ヒューマンガスに心酔するウッドロー(エヴァン・グローデル)とエイデン(タイラー・ドーソン)は親友同士。映画で描かれた文明滅亡後の世界を夢見て、二人はひたすら火炎放射実験や戦闘用改造車作りに明け暮れていた。そんなウッドローにも恋人ができ幸せなひと時を過ごすが、恋人に裏切られた彼は怒りと絶望から正気を失い、狂気に陥っていく。(yahoo映画より)

[感想]
 渋谷シアターNにて初日、ビール飲み放題イベント兼ねて観てきました。ビール二本入れた僕としては、「ハッハッハー!!!ヒューマンガス様万歳!!殺せ!殺せ!!ッハッハー!!」なテンションで観てしまい、バカ映画最高!!という感じで鑑賞。バカ映画最高!だけど、少しヘンテコな映画だなーという印象も強く残っています。少し変わっていたのが撮影方法、ミニチュア風に撮ったり、焦点を一カ所に集めて他を曖昧にぼかしてみせたりと、テーマの恋愛を活かせていたと思います。突発的な火炎放射器のような恋愛は盲目になってしまい、周りが見えない。そんなウッドローの主観というか、客観的になれないウッドローからはこんな風に世界が見えるんじゃないかって思うような表現でありました。
 バカ映画でもあるし、恋愛映画(出会い〜別れ)、親友との男の友情映画でもあります。『マッドマックス2』好きは勿論、バカな男見て、ばっかじゃねーのって素直に笑える女の子にも勧められる娯楽作品でした。
 まとめると、恋愛は火炎放射器のように燃え上がって、尽きてしまう事も多々あるんだよと思い知らされたような映画であり、新鮮な映像体験でもありました。(音楽の使い方も迚効果的で良かったです)

評価点:74点

[作品概要]
作品名 :『ベルフラワー
監督  :エヴァン・グローデル
製作年 :2011年
製作国 :アメリ
上映時間:106分

[関連作品]
マッドマックス2』:ウッドローが愛してやまない世紀末とヒューマンガスが出てくる映画です。その後の漫画『北斗の拳』に影響を与えた世界観があります。車の造形は、『デス・レース 2000年』(’75)の影響にあると感じられて凄くかっこいいです。あんな車一回くらい乗ってみたいものですね。