『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を観ました。(DVD)

あらすじ:西暦2009年、戦闘種族ゼントラーディと遭遇し、戦闘に入った宇宙戦艦マクロスは今、地球への帰路にあった。土星圏タイタン軌道上で敵の陽動作戦にあい、その艦内に敵部隊の侵入を許してしまう。
一方、都市空間を擁する内部では、まさにアイドル歌手リン・ミンメイのファーストコンサートが行われていた。コンサート会場に出現した敵から逃げまどうミンメイ。敵の巨大な手がミンメイを捕らえた瞬間、彼女の前に現れたのは、戦闘機バルキリーパイロット、一条 輝であった。(yahoo映画より)

感想:82年〜83年にTVで放送されていた初代マクロスの劇場版。TV版とは少し違い(ミンメイが最初からアイドル)、パラレルワールドを感じさせる本作。最近TV版を観て一気にファンになり、勢いでDVDを買ってしまった僕は、只の焼きまわしでなくパワレルになっていることで、心を打たれた。84年と言えば、『うる星やつらビューティフルドリーマー』や『風の谷のナウシカ』とアニメ界に名だたる名作があるが、それに負けじと本作『愛・おぼえていますか』は奮闘している。ロボットアニメとは言え、「可変戦闘機」は人型、鳥型、航空機型と変形し、心をくすぐられる。そして、マクロス目玉の「三角関係」にはドキドキさせられるし、SFに80年代のアイドルをぶつけてきたのが時代性を感じさせてくれる。極めつけは、リンミンメイの「愛・おぼえていますか」で戦争が終焉に向かっていても全く可笑しく感じないのが、この作品の一番のポイントじゃないだろうか。只、柿崎の死に方があまりにもかわいそう。しかも、その伝説はフロンティアまで続くなんて何ともね。
評価点:83点