スクリーンへの没入『ホビット 竜に奪われた王国』※ネタバレあり

結婚式や引っ越しの準備やら研修の勉強やらでなかなか一ヶ月ほど映画館に行けていなかったんですけど、これだけはIMAXを逃すまいと『ホビット 竜に奪われた王国』を観に行きました。

ホビット族の青年ビルボ・バギンズマーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフイアン・マッケラン)や屈強なドワーフの一行と共に、たった一頭で一国を滅亡に導くと伝えられる邪悪な竜スマウグに奪われたドワーフの王国を奪取すべく旅に出る。竜の潜む山を目指す道中、巨大なクモの大群や凶暴なオークたちが一行の行く手を阻むように次々と立ちはだかり……。(yahoo映画より)

ホビット』の1作目から凄かったのですけど、今作もカメラワークが凄い事になっていました。前作同様IMAX 3Dで鑑賞したけど、映画が始まってすぐスクリーンの中に入ったかのような感覚があった。普段は静止画みたいにガンガン決まるショットばかりみたくなるけど、「カメラが動く→人物を捉える」のが人間の眼のように、人物を捉えるまでにちょっとした繊細な揺れも表現されていて面白い。*1それと前作もそうだけど、人が建物などに入るシーン*2は、エスタブリッシュメントショットで「今ここに入るよー!」と、人物が今どこにいるのか?を丁寧に説明してくれる。(あのエスタブリッシュメントショットはRPGっぽい表現ですよね)

今作は、三部作の真ん中を担う訳でお話的には三作目に繋がる重要なお話です。前作旅立ってから、竜が復活するまでなんですが、160分超えの大作なので簡単にパートをわけると

1)迷いの森で巨大蜘蛛との戦闘〜エルフの里から脱出
2)湖を渡る〜竜が住む山へ向かう
3)竜が住む山へ侵入〜竜との戦闘

の3パートにわけられると思います。この中で、見せ場となる派手な戦闘シーンは3つありました。

■戦闘パート
1)迷いの森での巨大蜘蛛との戦闘
2)川下りでのオークとの戦闘
3)竜との戦闘

個人的に好きだったのは「2)川下りでのオークとの戦闘」で、樽を使った戦闘シーンは最高でしたね。樽が宙を浮いて陸から橋へ〜そして陸で回転しながら戦闘する〜っていうところから再度樽へジャンプして戻る!というのはものすごい快楽でした。それと、竜との戦闘では上から下から竜が襲ってきて、奥から手前へ竜、手前から奥へドワーフみたいなカメラワークが見事!で、縦や奥手前の移動の使い方が上手かったですねー。
それと、この3パートに隠れながらも、「エルフとドワーフの市街戦」や「魔法使いとサウロンとの戦闘」が話を繋げるように用意されており、長尺映画を飽きさせないような試みを感じました。とは言え、さすがに160分超えは長くて、「2)川下りでのオークとの戦闘」がピークだったように感じられたし、一瞬眠くなった瞬間があったのは事実です。
しかしながら、三部作の二話ってお話的には重要でも、かったるい説明しなくてはならないので、正直快楽度が一作目に比べて落ちるかなーと思ってたんですけど、エンドロールになった瞬間「あー!ここで終わりかよ!もっと見せてよ!」って心から思ったし、アクションシーンは超楽しかったので、僕は大満足でした。

そろそろかかってから1ヶ月くらい経つのでIMAXも少なくなってくるようですが、やっぱり大スペクタクル映画は劇場で観たいところ!ちょー楽しかったのでオススメです。

*1:1カット目の街から酒場に入るシーン。酒場で狙われそうになるシーン。

*2:今作だと森や草原など